現状維持の本能に負けない方法

(11月のある日のメルマガより)

今朝のダラスの温度は、なんとマイナス4度!

気持ちよく晴れているんですけれどね〜、放射冷却なのか、キリキリと冷気が刺す感じが新鮮体験。

雨どいの受け口に溜まった水が凍ってました(笑)。

吐く息が真っ白だし、自分はダウン着てるし、とにかく慣れない光景ばかりで楽しすぎ(笑)。

テキサスにそんなイメージ、誰も持ってませんよね。

アメリカ人の相方ですら、そうなんですから、日本人はきっとさらに。

寒いのはダメ〜って言う人も多いんですが、私は暑いのよりもしのぎやすかったりもして。

だって、服着ればいいしね。

人間はよくできたもので、どんな気候のもとでも、それなりに生きていけたりしますよね。

体温もなぜか一定。身体のリズムも、それほど大きく崩れることがない。

大きな変化に、一時的に体調を乱すことはあっても、慣れればすぐ元に戻る。

人間の本能のメカニズム「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」って、スゴイ!と思います。

だけど、この機能、「変わりたい!」と思っている人には、真逆に働いてしまうのが難

  • こんな辛い日々、嫌だ〜
  • こんなダメな自分、なんとかしたい〜
  • もう太った自分を卒業したい〜
  • もっとお金に余裕がほしい〜

いろんな願望があるわけですが、それらを実現するには、現状の枠から出ないとならない。

でも、現状を出るのは、生命の危険をも意味しかねないことなので、ホメオスタシスさんが、ギューっと手綱を締め付けて、元に戻そうとするんです。

ちょうどタイヤチューブを腰に巻き付けて、弾力を利用してトレーニングするかのように、強力に戻そうとする力に抗っていかないとならないので、辛い。

そもそも、現状の外にあることを望むと、いちいち「居心地が悪い」のです。

辛い日々が嫌だ、と思ったら、辛くない状態を作ればいいのですが、その状態が続くと、なんか居心地悪い。

自分が慣れ親しんだ「辛さ」を感じないと、不安になってくるんですね。

あれ、こんなことで良かったんだっけ? もっと辛くないと、幸せにはなれないんじゃなかったっけ?と。

そして、辛く感じるべき理由を探し出しては(作り出しては)、私って、本当にダメな人…と悦に浸る。

それが、「いつもの慣れ親しんだ」状態だから、本能的には居心地が良い。

職場を変えても、またパワハラにあってしまうとか、付き合う人が、いつもダメンズだとか(苦笑)、同じパターンを繰り返している場合は、腰のチューブに負けて押し戻されているわけです。

自分が何気なく選んでいる、ひとつひとつの選択が、同じ状態を生むように仕向けている。

だ、か、ら〜

選択を変えるんだよ。居心地の悪いことをするんだよ。

怖い、と思うからこそ、正解なんだから、そこでひるまず、突き進め〜!

と言っているのですが、耳に届かないことが多いんですね。

いや、それはないでしょ、と、きれいにスルーされて、がっくりな人がテキサスにひとり(笑)。

違う環境を望んだとき、上のステージに登る覚悟ができたとき、現実は、いろんな居心地の悪さを差し出して、試します。

  • あ、それ、自分じゃない、とか。
  • 私、それ、苦手、とか。
  • 昔、嫌な経験したから、やめとこ。

じゃなくて、

そういうときこそ、ダ〜ッシュ!と、一気に前に進むと良いですよ。

なぜならば、

  • あ、それ「過去の」自分らしいことじゃない。
  • 「今までの」私なら、それ苦手「だったかも」。
  • 「昔」嫌な経験したけど、「今」は関係ないよね。

というのが、未来のあなたがしなくてはいけない「新しい解釈」だからです。

あなたがなりたい未来の自分は、そのことを恐れる人ですか?

あなたの理想とする人は、そこで、ひるんで引き返しますか?

見習うべきは、すいすい成長していく人たちがやってること。

あんなに自信なかったくせに、
ずるいほど成長していく人たちに学ぶこと