以前に半年間、コーチングセッションをしていたクライアントから、
「やっぱり、あのサービスをスタートすることにしました」
と、メッセンジャーで連絡が届きました。
「私、あの頃、拗ねて、自分をごまかしていました。
もちろん大切な生きがいとなることも見いだせたのですが、でもやっぱり当初言っていた○○がやりたくて仕方なくて…」
すでにやっている人や、始めた人を見るたび、「吐気がするほど」ジェラシーでジリジリ焦げていたそうです。
ふふふ…
そんなの、とっくに知ってたよ(笑)。
と、意地悪に笑ったりする私ですが、いや、単なる底意地悪いヤツなのではなく、彼女自身にだって何度も言ってきたし、メルマガに託してメッセージも送ってきた。
ジェラシーでもやもやして、SOSにも似たメッセージが来たときも、
「それって自分がやりたいからだよね?」と返してチャットで号泣させたり(笑)。
だから、なるようにして、やっぱりなったよね、という感じで、驚きはしなかったのです。
でも、ここへ戻ってくるまでの早さはお見事だったし、ちゃんと気づけて、意地張ることなく、素直に、「私、拗ねてました」なんてことを告白できて、潔い強さの持ち主だよな、と思います。
このようなケースは、実は、いつものことなんです。
初回にオリエンテーション的なセッションを行うわけですが、そこで必ずうかがっています。
「なぜ、今このタイミングでコーチングを受けようとされましたか?」と。
皆、そこでいろんなことを話しますが、それ、ものすごくダイレクトで、正直で、切実で、その瞬間の事実です。
- 会社辞めたくて…
- ライフワークが見つけたくて…
- 自分が好きなことがわからなくて…
- ○○になりたくて…
- 自由で自分らしいライフスタイルが築きたくて…
いろんな表現の仕方はあり、ディテールが見えている人も見えてない人もいますが、たいていは、「こうなりたい」という状態はイメージできていたりします。
でも、途中、セッションが進んでいくと、それを手に入れるために慣れないことをいっぱいしなくてはいけないし、今ままで怖がって避けてきたことも、逃げられなくなる。
となると、今度は「自分に嘘をつき始める」んですね。
以前に書いた酸っぱい葡萄のお話とちょっと似ていますが、
「私、やっぱりそれって憧れていただけで、自分の本当の望みじゃなかったんです」
とか
「うん、やっぱり会社は嫌いじゃないし、起業に全然、ワクワクしないんですよね」
とか。
そこで、素直に「自分には無理そうなんです」「怖いんです~」って泣いたら許してあげてもいいのですが(鬼)、まあ、たいていの場合、皆、コーチにも、自分にも、ごまかそうとするのです。
そうやっている間は、
- 何も変えなくていい
- 何も努力しなくていい
- 何も挑戦しなくていい
から、なんですよね。
確かに、夢や希望なんて、最初からなかったことにしてしまえば、
- 後悔もしない
- 嫉妬もしない
- 傷つくこともない
便利ですよね。
それは「自分を守るメカニズム」でもあるわけです。
自分が自分に嘘をつく。
自分をごまかして、なかったことにして、今が幸せ~と慣れ親しんだ日々にどっぷりと浸かる。
でも、そんなのは結局、長く続かなくて、またゲームの振り出しに戻る。
- やっぱり私、やりたかった…
- やっぱり私、会社辞めたかった…
- やっぱり私、ドキドキする毎日を送りたい…
一番のドリームキラーは自分です。
自分に見切りつけてしまう前に、自身のしなやかな強さを信じて、華麗に挑戦するプロセスを、ひたすら楽しんでみたらいいのです。
どんな結果になろうとも、自分だけは潜在意識の奥底で知っています。
自分に対して最善を尽くしたか、自分をごまかしてウソの人生に甘んじたか。
自分の思いに素直になることが、後悔しない生き方の秘訣です。
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「後悔しない生き方」を意識すれば、
今日はより豊かで有意義なものになる