日本の新内閣が発表されたとき、私は度肝を抜かれてしまいました。
ほう、女性閣僚を「減らす」選択をあえてするのか、この時代に、と。
でも、それ、国内ではあんまり話題になってないし、女性団体が怒ってデモしたりとか、聞きませんね(笑)。
NHKでも、組閣発表のとき、片山さつきさんがどんな衣装を選ぶのか、っていうシーンをフィーチャーしてましたし。
ある方がツイッターで、局の報道方針について「批判精神がなさすぎる」と嘆いていらっしゃいましたが、
確かに、ときに民放のワイドショーと見分けがつかない感じです。
この件について、海外在住経験の長い先輩が、アメリカの有名新聞の記事を要約して伝えていました。
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「安倍首相は女性躍進と言いながら、
女性大臣を減少させる」
ウォールストリート紙
こんな記事見ると、「ああ、自分、ずれてない」と思うのと同時に、なぜ、これが日本で広く騒がれないのか?と不思議に思います。
首相は、記者会見で突っ込まれ、こう答えられています。
「日本は女性活躍の社会がスタートしたばかりでありまして、これからどんどん入閣する人材が育ってくる」
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え、日本ってどれだけ後進国なの?(笑)
私はなんだか時間が30年くらい逆ワープしてしまったかのような錯覚を覚えてめまいがしました。
男女雇用機会均等法が施行されてから、早33年…
日本は何してたの? これから、やっとなの?
モヤモヤっとしたまんまだったのですが、最近、こんな記事も拝見しました。
↓
やってみたら意外と楽しい?
女性管理職のホントのところ、語ります!
タイトルからしてツッコミどころ満載ですが(笑)、それは置いといて。
問題は、この中にあるアンケート調査の結果。
管理職にはなりたいか? の問いに対して、なんと65%が「なりたくない」と答えているのです!
「ちょっとはなりたいかも」や「どちらともいえない」を含めると、実に82%が積極派ではない。
まあ、だからだよね、女性管理職が少ないのは、と思うわけですね。
なりたくて必死にがんばったって、なれる人は限られているのに、
「え~、やってほしいって言うんなら、考えてみてもいっかなあ~」
なんていう人に、そんな話が舞い込んでくるわけもありません(笑)。
覚悟のない人に、大事な責任あるポストなど任せられるわけもありませんからね。
思考は現実化する、と言いますが、今の男性社会は、出世など望んでいないマジョリティの女性の理想が現実になったものなのか?
そう考えてみると、妙に辻褄が合ってしまうのが残念ですね。
まあ、前例がないことは、なかなか変化していかない社会ではあるのでしょう。
私は最初に入った会社の社長が女性でしたし、半数以上を女性が占める会社にずっといました。
ハワイもロサンゼルスも、とくにメディアやマーケティング業界なんかだと、業界の特性もあるのか女性の数が圧倒的に多い。
7:3で7が女性な印象。
管理職も当然、大多数が女性だったりもして、そこに違和感の入るすきもない。
そういう「土壌」は、長い間かかって勝ち取ってきたものなんですよね。
多くのマイノリティの問題同様、「勝ち取りたい!」と望んで闘う人たちがいて.
それを支援する人たちが生まれて、波のうねりが大きくなり.
それを徹底するために法が生まれ、ビジョンを持った統治者たちが守り続けていく。
というのを見ると、日本は確かにまだ「スタートしたばかり」なのかもしれないなあ、と、首相の言葉に妙にうなづいてしまうのです。
そういえば、この記事への反応、薄かったなあ…(苦笑)。
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#私たちは女性差別に怒っていい
⇒ 怒らなくてはいけない
多くの先人が言うように、きっと望んだものが現実になるのは本当です。
だから、何を望むかには、十分に気をつけたいものですよね。
こんなのから読んで、本当の引き寄せをお勉強し直すと良いかもしれないです。