「死ぬ時に後悔することトップ5」は、今から考えておきたいことばかり

日本では2009年に「死ぬとき後悔すること25」という書籍が出版された。

僕は中身は読んでいないのだけど、リストはどなたかのブログで拝見したことがある。

2007年に45歳になった時に、自分も誰からうながされるでもなく、そんな質問を自分でしてみたことがある。

「死ぬ時に後悔することってなんだろう…?」

その時の答えのひとつが、その後のライフスタイルの変化を導き出していたりもするが、それでもまだ、全然リアルには考えられていない。

まだまだ数十年後のことと思ってしまっているので、何か思いついても、「その内にね…」と悠長に構えてしまったりするものだ。

去年の暮れに参加したアメリカの出版社主催のセミナーで紹介していた本がある。

The Top Five Regrets of the Dying」という本で、たくさんの死に際を看取ってきたケアワーカーの同名の人気ブログを書籍化したものなのだそうだ。

日本でも2012年だかに一度話題になっているようで、検索すると、この件に関していくつかのブログエントリが出てきたりする。

本は2012年の3月に自費出版。

その後、アッという間に人気が出て、ベストセラーリストに載ったとセミナーでは紹介されていた。

気になる5つとはこちら。

1. I wish I ‘d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
(他人が期待する人生じゃなくて、自分に正直に人生を生きる勇気をもてば良かった)

2. I wish I hadn’t worked so hard
(あんなに仕事ばかりするんじゃなかった)

3. I wish I’d had the courage to express my feelings
(自分の思ったことを表現する勇気を出せば良かった)

4. I wish i had stayed in touch with my friends
(旧友と連絡を取り続けていれば良かった)

5. I wish I had let myself be happier
(自分をもっと幸せにしてあげれば良かった)

僕らはどうしても人からの「承認欲求」をもらって成功や価値の確認をしていたりする傾向がある。

世間の常識に背くことがとても怖い理由がそこにある。承認欲求が満たされないと勘違いしてしまうからだ。

だけど、本当は僕らは、自分で自分を承認してあげればそれだけで良かったりする。

自分がわかっていれば、それでいいはずだ。

対人関係に悩み、他人のものさしで自分を測り続けた結果が「後悔」ということならば、それは今すぐに止めなくてはいけない。

今の時代は幸い、それを奨励するムードがある。

こうやってトップ5が出て人気を博している事自体、違う生き方の選択を示唆して、人々に勇気を与えている。

最後の「もっと自分を幸せにしてあげれば良かった」は、人生の瞬間、瞬間をもっとリラックスして楽しみ、自分を褒め、慈しみ、内にある幸せを「感じる余裕」と「許可」を与えてあげれば良かった、ということになるように思う。

幸せとは、いつか到達する理想郷を探し続ける旅のゴールなのではなく、旅の過程そのものであり、「幸せの青い鳥」が示したように、それは誰もがすでに持っているものなのだ。

だから、僕らはただ、そこにあることを気づき、感じるセンサーを持てばいい。

幸せとは、日々の暮らしの瞬間、瞬間で、「感じる」べきものなんだ。

死の間際の後悔とは、何とも悲しい。

死を身近に考えてみることは、今をどう生きるかにダイレクトにつながって役に立つ。

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