なぜ私のセッションを選んだのかの意外な答え
1月の日本では、個人セッションをたくさんお申込みいただいて、初めての方との長時間セッションを名古屋や東京で行いました。
東京にいる間に、パリからもセッションをお申込みいただいたき、日時の設定に、日本とLAとパリとの時差計算がうまくできなくて、あたふたしましたが(笑)、先日、無事に終わりました。
初めての方とのお話の際に、必ず「なぜ、私とのセッションを選ばれたのですか?」とうかがいます。人それぞれ、いろんな理由があって、それを把握してからお話するのは、とても大事なことだと考えているからです。
そこで最近、よく聞かれる言葉が、「地に足ついた」ブログやメルマガでの発言、アドバイスに信頼感を感じて、というような内容のコメントです。
地に足ついたって、どういう意味?
あ、それ、長期契約の皆さんからも、時折言っていただくなあ、と思い出すのですが、さて、この「地に足ついた」って、いったい何なんでしょう。考えてみると、結構、あいまいです。
具体的にどんなところですか?と聞いてみても、「うーん、全体的に…」というお答えが来ることが多くて、考え込んでしまわれるので、そこは突っ込みすぎないようになりました。褒め言葉として言っていただいているのは間違いないので、ありがたくそのお気持ちを受け取っています。
でも、そういえば、自分も、あるクライアントさんに対して「ずいぶんと急速に地に足がついたなあ」と感じて、そう話したのを思い出しました。
夢は大きいがフワフワ、ブレブレ
まだ20代で始めたセッション。夢は大きく、でもまだまだマインドはふらふらで。憧れはあるものの、それを実現するための実力をつけるプロセスにエネルギーを集中できているかというと、時に焦点が外れ、軌道修正がきかない…
そんな段階を経て、数年後に再開したセッションでしたが、人生の荒波に流されながら、思ってもみなかった田舎暮らしが始まって、昭和初期風のご近所づきあいに放り込まれたり、家族ビジネスのど真ん中で揉まれたり、介護まで引き受けることになったり。
夢と現実の間のもどかしさで、ケンカも絶えなかった若い夫婦関係が、パートナーシップへと変質する様も見事なら、あれほど強烈だった「焦燥感」がきれいに消えて、変化の激しさと反比例するかのように落ち着いていく「気持ち」の様相が鮮やかでした。
あんなに「ない」と思っていたお金が、今はちゃんと「ある」状態にもなったし、それはとても安定感のあるフローだし、今の立場そのもの、暮らしそのものが、どっしりとした基盤の上に立つ「実体」あるものだということにも気がつけた。
宙でもがいていた両足が大地を捕まえた!
大事だと思っていたことは、実はそれほど大事ではなかった。焦る必要なんて、まったくなかったんだ。彼らにとって、それを体感できた3ヶ月だったようです。
そこで私が思わず、言ったわけです。
「なんか、すっごく急激に、地に足ついたよね」と。
数ヶ月前の状態を思いながら、お互いにあまりに可笑しくて笑ってしまったのですが、そこで彼女が言った言葉が、深く印象に残りました。
「上に登ろうと必死で足を動かしていたのに、それは空を切るばかりで、もがいてももがいても、どこにも辿り着かなかったんです。それが苦しくて、苦しくて…
まさか、こんな形で、地にしっかりと足ついた感じで未来を楽しみに思えるなんて、本当にうそみたいです」
ハワイの暮らしが教えてくれた極上の感覚
この言葉を聞いて、つくづく思うのですが、自分が同じように、地に足ついた感を理解するようになったのは、やっぱりハワイのおかげなんですね。
物質など何もなくても、甘い風が心地よく肌を撫でてくれたら、極上のしあわせ感を味わえる。見上げれば花が咲、青い空に虹が出ている。
本当にほしいもの、必要なもの、一緒にいたいものって、もうすでに持っていた。もうすでに、ここにあった。そんなことを思い出させてくれた体験。
きっと私は皆さんにも、そんなプリミティブな感動をお伝えしたいのでしょう。「地に足ついた」は、これまでの人生、すべてに感謝の気持ちを思い出させてくれる、最上の褒め言葉なんですよね。
彼女がセッション後に送ってくれたLINEのメッセージが、とても嬉しかった。嬉しすぎますよね、こんな生な言葉を贈っていただいたら、どんな高価なものよりも価値があります。
この6ヶ月、本当に色々あって、決断も多かった、「まさか」の連続の時期に(笑) 上野さんにライフコーチとして一緒に走ってもらっている感覚に、【色々あるけど私の人生大丈夫】っていう根本の心強さがあったなぁ〜と、振り返ってみて思います
夫婦のこともお金のことも未来のこともはちゃめちゃで、どうしようもなかった私たちを見守ってくださってありがとうございました!
上野さんとのご縁だけみても人生本当に強運だなぁと思います。
こんな体験をさせてもらえる今の仕事、やっぱり良かったなあと、仕事に対する思いが、すっと「地に足がつく」感覚を持てた旅でもありました。