先週LAでお手伝いしたウエブマーケティングのセミナーで、とある参加者さんが質問しました。
「ブランディングって、なんですか?」
思わず、ハッとしました。
講師もそうですが、私もずっとマーケティングの世界にいたので、当たり前に使っている言葉。
でも、こんなに正面から聞かれてみると、これほどまた説明の難しい言葉もないなとあらためて思います。
Wikipediaには、こんなふうに書かれています。
「ブランドに対する共感や信頼などを通じて、顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ」
なかなか素晴らしい定義。
コンパクトで、かつポイントをうまくおさえていますよね。
ブランディングとマーケティングをごっちゃにしている人も多いかなとSNSなどを見ていると思うのですが、ブランディングは、マーケティング、という大きな概念、戦略、活動の中の、ひとつに過ぎません。
でも、これがないと、何をやってもザルから水がジャージャーこぼれているような感覚に陥ることになる。
逆に、少ないお客様ベースであっても、しっかりとしたブランディングができていれば、効果はあるのです。
数も大事だけれど、もっと大事なのは、その「質」。
ブランディングのベースになるのは、Wikipediaが教えてくれてるように、「共感」と「信頼」です。
それが、顧客にとって「価値あるもの」として認識されること。
そのために行う、一切合切の活動がブランディング、なんですね。
決して、きれいな名刺をつくり、カッコイイロゴを作ったらいいというわけではありません。
そして、基本になるのは、「発信」です。
価値観、考え方、裏付けとなる知識、ものごとの見方、捉え方。
それらが、全部透けて見えるのが、昨今のSNSでの発信です。
小手先でごまかそうとしても、ちゃんと見えてしまうものです。
文は人なり、とフランスの方がおっしゃったわけですが、書くと、出ちゃうんです。
言動一致しているかどうかも、常にチェックされてしまいます。
でもまあ、そうやって苦労して培った顧客ベース、あるいはファンベース、というのは、とてもありがたいものです。
ファンとの関係がガッチリと力強い絆で結ばれていればいるほど、どんなビジネスをやってもうまくいくもの。
ハワイの友人、イゲット千恵子さんが、LAで1年半ぶりにセミナーを開催するお手伝いを
しているわけですが、彼女なんて、本当に化粧品から、セミナーから、教育コンサルから、何をやっても、見事に売りきります。
それ、まったく関係ないじゃん、という商品群を、いともサラリと同じ調子で売ってきちゃう。
すごいなあ~と思いますし、ファンの中に根強い信頼と共感があるからなのでしょう。
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SNSで翻弄されて、何をどうやったらいいのか、悩んで、迷って、結局、中途半端な人も多いですけど、SNSはあくまでも「道具」なので、それを利用する「自分」が戦略を持って、上手に使っていく必要がある。
どんなに新しい道具が出てきても、本質さえ理解していれば、いちいち迷うこともないのです。
特性を理解して、こちらからガツンと「仕掛けていく」のが未来型のブランディングなんですよね。
ネットでマーケティングするのは今や当たり前のことですから、となると、市場は世界に広がります。
今回のセミナーでは、海外在住者がどうやって世界中にファンを築いていくか、仕掛ける未来型ブランディングについてじっくりと学ぶ機会になります。
もちろん、日本から世界、でも、やることは基本、一緒ですよね。
自分の位置づけ、優位性をどうとらえ、アピールしていくか、その違いだけ。
この基本さえ理解しておけば、半径たった5キロ圏内だけではなく、日本全国、いや世界に広がる人々がお客様になる可能性がありますから。
ファンさえいれば、何をしても稼げる!海外在住者向けのブランディング講座
10月21日(土)13時~ in トーランスLA
私も、昨日はタイ、今日はハワイ、明日は東京、次は沖縄のクライアントとセッションがありますが、時差の計算がやや、たいへん(笑)。
ってことじゃなくて、国境なんて、全然、関係なくビジネスができること、本当にありがたく思うばかりです。
でも、もっともっと、ファンベースを広げていかないといけません。
まずは自分が一番先に、学ばせていただこうと思っています!