ハワイには随分と育てていただきました
ハワイに移住した1994年の8月28日から、もうすぐ23年。
今はロサンゼルスに来てしまって、ハワイにもなかなか行く機会は作れていないのですが、でも、32歳から49歳まで、17年も過ごした場所ですからね、そうそう簡単には心から離れることはありません。
そもそも、Facebookの友人の半分くらいはハワイ関連の人かもしれなくて、彼らが日々アップするハワイの風景やできごとを見ているから、離れた感はまったくしないのが実際のところ。
ハワイはとても寛容な場所で、外国人を区別なく受け入れて、心からのおもてなしをし、最高の体験ができるようにと願っています。
ビジネスにしても、成功するかしないかは別として、機会はちゃんと与えてくれる。
警戒心とか、独占欲とか、なんだかあまり似合わない場所なのか、「いいよ、いいよ~」って感じで、分け与えてくれる風土が染み渡っています。
そんな場所にいると、こちらの心もおおらかになってくるし、物質欲は消え去っていくし、本当に大切なものは目に見えないもので、すでにここにあるもので、っていうことが感じられるようにもなってくる。
それこそが成長なのかな、という気がして、この土地に実はすごく助けられ、育ててもらったのだなということを知るわけです。
いつしか恩返しをしたくなるものらしい
そしていつしか、自分でできることがあるならばと、恩返しの機会をも模索するようになります。
私はメディアを運営する立場でしたので、その機能や特異な位置づけを利用しながら、チャリティを企画してみたり、埋もれてしまいがちになる善きことを見つけては、露出の役割を担ったり。
ロコも日本からの移住者も含めて、そこに住む人々の根底からの幸せを考えて、コミュニティ活動を企画して主催してみたり。
自分自身がまだまだ精一杯で、大きく輪を広げるとか、仲間を作るとか、公の団体の援助を仰ぐとか、そういうことまではとても考えが行き届きませんでしたが、できることはいろいろと模索してみました。
すると、人は不思議と集まってくる。
賛同やら、共感やら、称賛やら、いろいろな声をかけていただき、地元メディアにも取り上げられ、微力とはいえ、思いはちゃんと届いたりもするもんなんだということも教えていただきます。
周りを見回すと、似たような思いから「自分にできること」で、コミュニティの助けになろうとしている人たちがあふれていることにも気づきます。
宗教が根底にある社会の特性なのでしょうか。
それとも、島固有の文化、風土なのでしょうか。
その規模は、大小様々。
でも、思いを形に変え、社会にあふれる課題を解決しようと、自らの時間と労力と知恵と人脈とを総動員して社会活動に取り組む人がこんなに多いのかと驚かされました。
とにかく「ノブレス・オブリージュ」を実践するたくさんの人々を目の当たりにし、その実例からも学ぶことができるのが、ハワイであり、アメリカ社会であり。
搾取とは真反対の方向に権力や富や名声は使われて、社会の循環につながっていきます。
本物のメイドインハワイを応援したい!
以前にもチラッとご紹介したことがあるのですが(まだライブドアブログでやっていた頃)、友人でデザイナーのクニ・ヤマモト氏が、メイド・イン・ハワイブランドを応援するプロジェクトを起ち上げました。
参考 日本人デザイナーがハワイに貢献!「ハワイ111プロジェクト」
(一部リンク切れの画像等ありますが、ご了承ください。)
日本にも世界のあちこちにも、「なんちゃってハワイ」があふれています。
別にそれはそれで、満足している方々にはいいのでしょうけれど、本当に良質で、価値がある土地のものが対価を得ることなく、安くて手軽であることだけが好まれて、深い考察もないままにハワイブランドが「消費」されている側面もあります。
食べ尽くして、味わい尽くして飽きたなら、また次の何かに移っていくだけ…
そんな状況が透けて見えてしまうからこそ、それではいかん、宣伝力のないローカルブランドをもっと支援する方法はないか。
そう考えて立ち上がったのが、「ハワイ111プロジェクト」なんですね。
最初に構想を聞いてから、もう2年半以上、ずいぶんと大きく育って、輪が広がっています。
ハワイの人々が、ハワイの発展と共に、一緒に幸せになっていくこと。
そして、ハワイの魅力が、サステイナブルであることが、なによりも大事なことですね。
あらためてコンセプト動画というのができたそうで、ご連絡をいただきました。
下記のリリース共々、ご覧ください。
↓ ↓ ↓
「111-HAWAII PROJECT」
あのハワイにも「地方創生」が必要?
数々の隠れたハワイローカル製品を一つのブランドに。
日本人にとってハワイといえば、常夏のビーチ、爽やかな風、そして照りつける日差しのリゾートではないでしょうか?
そんなハワイを代表する場所といえば、ワイキキを擁する「オアフ島」。立ち並ぶホテル、高層のコンドミニアムの数々。大型のショッピングモールには、有名ブランドや有名小売店が軒を並べ、島を訪れる人々はそれぞれバケーションを楽しんでいます。
そんなハワイですが、まだまだ皆さんに知られていない、ハワイの魅力がいっぱい詰まったメイド・イン・ハワイの商品がたくさんあります。その一つ一つは、地元ローカルのいわゆる中小、零細企業の商品たち。充分なコストをかけた広告、販促活動が出来ずに、残念ながらその魅力が伝わることなく、市場から消えていく運命にあるものも多いのです。
言ってみれば、ハワイという有名スタジアムで、ハワイとは別の場所に拠点のある強豪チーム同士がゲームを繰り広げている中で、ハワイのローカルチーム達は日の目を見ずに苦戦を強いられている状況だとも言えるのです。その現状をなんとかしたい。ローカルのハワイの魅力が詰まった製品を観光で訪れる人々に知ってもらいたい。そしてもっとハワイを好きになってもらいたい。
そのためには、埋もれたハワイローカルの製品・サービスそのものが活性化するためのハワイならではの地域創生のストーリーが必要だと感じていたのです。ハワイで展開される有名ブランドと肩を並べて、共にハワイに貢献できるようなハワイブランドを作り上げること。
始まりはハワイ在住の日本人デザイナー、クニ・ヤマモトのたった一人の思い。それはやがて、ハワイ州観光局公認のプロジェクト「111-HAWAII」という形で身を結び、今では約50のハワイの企業や団体などが参画し共に活動するまでに輪が広がったのです。小さくともキラリと光るハワイのプロダクトやサービスが一つのブランドとして訪れる人々にハワイでしか味わえない体験をもたらす「111-HAWAII PROJECT」。
この度、より多くの方に知っていただくために「コンセプト動画」を制作いたしました。
是非こちらのYouTubeから動画をご覧ください。
English > https://youtu.be/dZPO2SonAmI
Japanese > https://youtu.be/cO9MyDiVcpk
Produced by 111-HAWAII PROJECT
A Film by Propeller USA (www.propeller-usa.com)
In Association with:
• Clarence Lee Design (www.clarencelee.com)
• Northshore (www.north-s.co.jp)
• Imiloa international honolulu (www.imiloa-hawaii.com)
Producer: Kuni Yamamoto, Written by: Yuki Koizumi & Kazumo Tachibana, Director of Photography: Ryusuke Suzuki, Lead Cinematographer & Editor: Naoki Tanaka, Cinematographer: Hiroyuki Yokoyama & Keisuke Imada