「好きなことがわからない症候群」から脱け出す方法

好きなことがわからないんです……

これが好きなことかどうか、今ひとつ自信がないんです……

そういう人が、世の中にはいっぱいいるもんなんだ、ということを、この仕事を始めてから知りました。

逆に言うと、それまで、まったく想像もしていなかったのです。そういう言葉の存在を。

自分が子どもの頃から常に「好きなことだらけ」「やりたいことだらけ」で、足りないのは時間とお金、という状況の中で生きてきて。

お金はそこそこ回るようになって、でも、やっぱり時間が足りなくて、だから、会社辞めちゃおう、ということにしたわけなんですよね。

ただ、時間ができると、やりたいことももっと浮かんできてしまって、結局、いつまでも、時間欠乏症は続いているのですが…(苦笑)。

やりたいことがわからない症候群に陥っている人は、きっと、特別困ってないんですよ。

困っていたら、人間、なんかやらないといけないはずで。

好きとか、向き不向きとか、言ってられないですからね。

贅沢病、かもしれないです。

あるいは、「好きなことを仕事に」という流行りのスローガンを、文字通りに受け取りすぎてしまっている人もたくさんいます。

好きなこと=職業

という風に考えてしまうと、なんだかイメージ湧きにくくなります。

飛行機が好きだから、パイロット?

旅行が好きだから、CAさん?

歌が好きだから、歌手?

うーん、そういう短絡的な想像力だと、選択が全然思いつかないのもわかります。

「好きなこと」をもっともっと広げて、シンプルに考えるといいよ、とクライアントさんにはお話しします。

私の場合で言うと、

・できるだけ家にいること
・自分の都合で働けること
・書くこと(を活かせること)

・労働時間=賃金ではないこと
・上司や発注者がいないこと
・がっぽり儲かること(笑)

・元手がかからないこと
・在庫を抱えないでいいこと
・どこでもできること

こんな「好き」が基準になって、仕事選びをした背景があります。

それらを満たした上で、できるだけ楽で、長期的に儲かること。

それが、私の仕事選びの基準。

実際にやることとしては、コーチングしてるときもあるし、コンサルしてるときもあるし、書きものしているときもある。

合間に事務作業したり、調べ物することもある。

集客のために、セミナーなんかしたりもする。

全体で見ると、なんとなく時間の都合はつけやすいし、家にいる時間は長いし、適度に人と話す機会もあるし、出会いもある。

人の成長の現場に触れて、心の奥底の方で、ちゃんと深い満足感が得られる。

書く、という好きなことをして、それが仕事にダイレクトに活きていたりもする、という意味合いにおいて、「今のところ」、この仕事は「好きな部類かな」という感触です。

ただ、これこそが私の生きがい!とか、キラキラ起業家さんのようにカッコよく輝けるわけではありません(笑)。

他のことも同時進行で考えてるし、やっていたりもします。

今後は、少しコンサル系のことももっとやっていこうと思うし、その時々で、大きく稼げることなら、積極的に何でもトライしていこうとも思っています。

好きとか嫌いとかなんて、実際に稼げたら変わってしまうことも多いです。

やってもやっても成果につながらないと、そりゃあ辛くなるし、嫌いになっていきます。

でもそれを恐れていたら、結局始められない。

始めなかったら、成功しようもない。

グルグルっと堂々巡りです。

だから、好きとか、向き不向きとか忘れて、とりあえず「儲かるか」「食えるか」「稼げるか」(同じか)そんな基準でガツガツと始めたって良くないですか?

あんまりキレイキレイな起業論に惑わされなくていいと思います。

お金、好きでしょ?(笑)

最近は、クライアントさんにもダイレクトにそう聞くようにしています。

だって、お金稼げなかったら、自由なライフスタイル実現なんて、絵に描いた餅ですからね。

稼ぎたい!という、むき出しの欲望の方が、下手な知識やスキルよりもよっぽど役に立つ。

壁にぶち当たっても、乗り越えていけるタフさって、そういう生な欲望から来るように思います。

さ、なにはなくとも、自分を再教育。

稼げる自分になりましょう!

そのためにも、まずは、好きとか嫌いとか言ってないで、なんでもいいから始めましょう!