ノースカロライナ州の有名校デューク大学では、「You Don’t Say」キャンペーンを始めました。いじめや差別の問題を根底から考えようとする動きのひとつで、僕達が日常的に使う言葉に注目をしたものです。
上記のポスター写真に出ているだけでも5つの言葉があります。いずれもGender(性別)やSexual Orientation(性的指向)に関連した言葉を使った表現。
日常的に良く聞く言葉ですが、確かにあらためて言われてみると、2014年の今、見直してみようじゃないか、というにふさわしい言葉ばかりかもしれません。
こちらのサイトに行くと、ひとりひとりが大きくフィーチャーされた個別ポスター画像があります。そこにはもっと他の言葉も連なっています。
僕もその内のひとつを斜め後ろ角度から捨てゼリフ的に言われたことがあって、それはあえて聞こえるように、そして嫌悪や侮蔑の気持ちが届くように投げられたように解釈して、今でも鮮明に記憶に残っています。20数年前の東京、オフィス内での話なんだけど、会社にいた年下のイギリス人スタッフからで。仲良くしていたつもりが、イライラしていたのか何なのか。自分の心を許した「冗談っぽい振る舞い」について言ってきた言葉だったので、瞬時に恥ずかしさもあって、シャープな傷がつきました。
その後は二人ともケロッと普通に接してて、だから別にそれほど大きな意味合いを込めてのことではなかったのかもしれないのだけれど、言い方やその背後にあるものが一緒に来ると、咄嗟に受け止めきれない時もあるということです。
そう、問題は言葉というより、その背後にある考え方のことなのでしょうが、まずは意識することによって、変わっていくものがあるんだと思います。まずは言葉から。そして小さなコミュニティから。変えられるものから変えていく勇気ですね。
折しも、とある機会でマドンナが「Gay」という言葉をネガティブなトーンで使ってしまい、裏切られた感でLGBTコミュニティから批判が出たりもしています。連想ゲームで、プーチン ⇒ ゲイ、ケール ⇒ ゲイ、とやってしまったようです。言いたかったこと、表現したかったことは分からないでもないのですが、眉をひそめちゃうのも、まあ当たり前。あんただったら、もっと気を使ってしゃべって良いはずなのに、と残念に思うファン心理も良く理解できます。
さて、これ、どう収拾されていくんでしょう。記事はこちらから。