ロサンゼルスは、年末の極寒の日々からは開放され、週初めは日中30度まで上がったりしましたが、今はまた落ち着いています。昼間は20度前後、夜は10度前後というところです。
そして今日、明日はなんと雨。「なんと」と形容してしまうほど、雨が降らないんですよね~。こんな日は、ついついハワイの青い空が恋しくなります。
ハワイの明日、1月11日(日)。1が3つ並ぶ日に、友人のハワイNo.1グラフィック・デザイナーで、ハワイ伝説のデザイン会社「クラレンス・リー」の社長、クニ・ヤマモト氏が、大事に温めてきた社会貢献プロジェクトを起ち上げます。
お披露目はワイキキのアカクラハウスで午後2時から(メディアやブロガーの皆さんは1時から先行公開)。ビーチウォーク通にある、ハードロックやビルズのある建物です。
プロジェクトの名前は、「111ハワイプロジェクト」。わんわんわんと言うのは、1ハンド、1ハート、1ホームのことを指しています。詳しくは彼の言葉をそのまま引用させていただきますね。
「ハワイのために何か恩返しができないかと私は常々考えていました。
何をしたらハワイのビジネス発展に貢献できるのか、何をしたら観光客の皆様に喜んでいただけるのか、そして、何をしたらハワイのこの美しい自然を維持することができるのか。
そこで、メイド・イン・ハワイ商品のブランド力を高めることで中小企業を支援し、ハワイ州観光局と共にハワイの自然と文化の保護にも繋がる本プロジェクトを企画しました。
地元企業が力を合わせ新たなムーブメントを起こし、みんなの力でハワイをもっと元気にしたい!という思いでスタートしました。」(クニ・ヤマモト氏)
↓ こちらが、プロジェクトのフィロソフィを象徴するロゴ。ロゴづくりの天才なんですよ、彼は。シャカサインをモチーフにしつつ、その中にハワイ諸島をあしらい、111を形作り、しかもその111は、HとI、つまりハワイ州の略称にもなっているんです。さすが。
↓ プロジェクトを盛り上げるためにキャラクターも誕生しました。ダイヤモンド・ヘッドッグ…。頭がダイヤモンド・ヘッドの形になっています。そのまんまな感じですが、可愛いですよね~。ぬいぐるみも上手にできています。(一番上の写真) トートバッグとかも味があって素敵です。
クニ・ヤマモトと書くと日系人のロコみたいですが、日本出身、まだ40歳を超えたばかりの将来有望な若手社長です。
会社名のクラレンス・リーというのは人の名前で、アロハフェスティバルとか、ジッピーズとか、セントラル・パシフィック・バンクとか、老舗ビジネスからイベントまで、ありとあらゆるロゴを作った伝説のデザイナーさんです。
彼がそろそろ引退を…と考えた約10年前に、後継者として名前を引き継ぐことを許されたのが、クニさんだった、というわけです。
9年前、彼がまだハワイに来て間もない頃、僕と彼が同じ日本の雑誌「Esquire」のハワイ特集に取材していただいたことがありました。それをきっかけに観光局の友人が紹介してくれて、もともと制作会社出身でデザイン大好きな僕は、お値段も顧みず(笑)会社のロゴ制作を依頼したのです。
ロゴ制作と言っても、仕事のレベルはピンからキリまであります。僕らが依頼したのは、コーポレート・アイデンティティ(CI)と呼ばれる、会社全体を貫くデザイン・システムの構築です。
ロゴはもちろん、封筒、名刺、便箋、フォルダー、会社案内、媒体案内に至るまで、すべてに会社の「フィロソフィ」を象徴したロゴをあしらい、統一感あるデザインでまとめていく大きなプロジェクトです。
最初のプレゼンテーションで、即採用!という素晴らしい案を持ってきていただいて、嬉しくて仕方ありませんでした。ああ、ハワイにもこういう仕事ができる日本人のデザイナーさんが来てくれた…と。
先月ハワイの事務所をしばらく振りに訪ねたら、その時の作品が飾ってあって、懐かしく思い出しました。その後は着々と大きなクライアントさんを掴んで、大成功されています。
しかし、なんといってもデザインができるっていいですよね~。今回のプロジェクトも、素晴らしくきれいなビジュアルでまとまっていて、ずるいな~って思っちゃっいました(笑)。文字なら延々と書いていられるのですが、絵がダメで残念。
でもデザインはずっと大好きで、気がつけば、キャリアを通して、数々のデザイナーさんと密に仕事をさせていただくことができました。本当にありがたいなあと思います。そういえば、私のフェイスブック友達には、デザイナーさんや絵を描く人や写真を撮る人とか文章書く人とか、クリエイター系が実に多いですね。はじめて気がつきました。
ということで、ハワイの方はもちろんですが、ハワイに行く機会のある日本の皆さんも、ぜひアカクラハウスの111プロジェクト展示場へ足をお運びくださいませ。