20代後半から30ちょっと過ぎまでは、都内にある、とある外資系広告代理店で働いていました。
バブル後期から、見事にはじけた直後まで。
業界の盛衰を共に経験した当時の方々と、実に20年ぶりにお会いする機会をいただいたのが、2年前のこと。
それから、どうやら時折、ブログを見ていてくれたようで、その中のひとりが「コーチングを受けてみたい」と申し出てくれました。
どうも悩みがあるようなのですが、
「でも、いわゆる悩み相談とか、カウンセリングみたいなものではないのだよ」
と、コーチングについて、LINEで軽く説明。
それでも、やってみるというので、LINE通話で、日本の深夜、ロサンゼルスの早朝にどっぷりと深い対話をしました。
フォローアップのメールで、たくさんのお役立ちリンクやら、書籍やらをおすすめしました。
その後、しばらくして彼女からLINEでメッセージが届きました。
「死にたいくらいに悩んでいたのに、ウソのように晴れてしまいました…」
あまりの効果に、驚いたのは、彼女だけではありません。
私もです(笑)。
誰もが知らずに抱え込む、義務感、罪悪感。
私だけ頑張っているのに、誰も認めてくれないという疎外感、承認感の欠如。
社会から取り残されているような焦燥感。
その呪縛から自分を解き放てるように導いただけなのですが、賢く、カンの良い彼女は、わずかな時間で、自ら霧を晴らしていったのです。
その後、対面でも一度セッションをし、途中、メールで何度もやりとりしたことを再整理。
そこで、ひとつのステップは終わりです。
本当はもっとどっぷりと解決に向けて取り組むべきことはあるのでしょうが、それをするもしないも、それはクライアントさん次第。
「今はこのままにしとく」という結論も、もちろんアリです。
年末になって、やはり一年を振り返るシーズンだからか、彼女が突然、フェイスブックにコメントをアップしていました。
私の名前入り。ブログ記事をシェアしながら、コーチングの効果について、ズバッと書いていたのです。
旧友のお役に立てて、本当に何よりですし、迷っている皆さんにも参考になるのかなと思い、許可をいただいて、ここに転載させていただくことにしました。
人間関係がうまくいくって、本当にこの上ない喜びであり、安堵であり、希望であり。
日常をこれ以上に改善させるファクターって、ないかもしれないな、とつくづく思います。
彼女の場合は、時間を経るに従って効果がより顕著になってきたし、年末年始という、家族との関係性が色濃く暮らしに反映される時期になったことで、あらためて「変化」を実感したのでしょう。
以下、彼女がフェイスブックに投稿したメッセージをそのままコピペしています。
ここ数年、自分の父と母の身にふりかかった様々なことを、自分の不幸のように考え、世界の不幸不運を一身に担ってしまっているかのように、いつの間にか心を閉じて生きている自分が居ました。
上野ハジメさんは、20年以上前からの古い友人です。
ライフコーチ? そんなことにお金を払ってまで頼る人がいるのかしら?
そんなこと正直考えたこともあったのに、今年は、上野さんのセッションを受けて、私の心は一気に開かれました。
今年は、長い間不義理をしていた友人と久しぶりにたくさんお会いできました。
未知の分野の習い事を始めました。
自分の生きがいに時間も気持ちも割けるようになりました。
活躍している友人に、妬みしか感じていなかったのに、正直に尊敬していると言えるようになりました。
軋轢を感じていた自分の兄弟を自然にありのまま受け入れられるようになりました。
何より、母との悲しい思い出と重なるお正月ですが、とても穏やかで幸せな気持ちで迎えることができそうです。
この、気持ちの変化が1番嬉しい。
新年は、長男夫婦、長女次女とそれぞれのボーイフレンド、私たち夫婦、そして父の9人で賑やかにお祝いします。
この1年、新しく出会った方々に感謝。
長年のたくさんの友人に感謝。
家族に感謝。
上野さん、いやいや、ウエちゃん、ありがとう。またお会いしましょう。
こんな風に、忘れた頃にも、またご褒美をいただけるから、コーチとは実に報いの多い仕事です。