メールマガジンやブログや、オンラインセミナーなど、ヴァーチャルな世界でたくさんの「メンター」的存在の言葉に触れています。
便利な時代になった。本当に良い時代になったと思うのです。
かつては本や、セミナーという手段でしか、教えを得ることができなかったような人々が、日々、発信し、無償で貴重な教えを提供してくれているのです。
会う機会なんて、滅多にありっこないような方々が、ビデオやポッドキャストで「生」の言葉を発信してくれています。シャワーのようにマインドを刺激する教えを浴びながら、バーチャルメンターたちに日々、感謝するばかりです。
2014年もそろそろ終わりに近づき、一年を振り返って翌年に活かせるような、良質なメッセージやアドバイスがウェブにもあふれ始めています。
いつもメールで優れたメッセージを送ってくれるアメリカのインターネット・マーケッターさんが、ビデオでこんなひとことを発信していました。ちょっと聞いただけだと聞き流してしまいそうになったのですが、いや、これちゃんと深いわと思って聞き直したのでした。
「この年末の貴重な時期に、自分に価値ある質問をしてみましょう。
『今年、うまく行ったことは何か?』と。
自分に厳しくし過ぎる必要などありません。できなかったことばかりを数え上げて、気落ちするべき時ではない。
その上で、新しく巡ってくる年に向けて、『さらによくできることは何かな?』と楽天的に問いかけてみれば良いのです。」
なるほど。
僕らはつい自己批判をしがちです。できなかったことにばかり目を向けて、あれがダメだった、こうすれば良かったのにできなかった、あの時は本当に恥ずかしい思いをした…と、「反省」をすることが必要であり、正しいことだと教えられて育ちました。
そんな風に結果論で過去を振り返れば、100店満点など絶対取れるわけがありません。結果、完全を目指して失敗を怖がるようになり、萎縮して動けないという悪循環に陥ってしまうのです。
僕も、今年やりたくてもできなかったことに目を向ければ何十ページ分ものリストになっていくわけですが、できたことに目を向ければ、それなりにたくさんあることにも気づけて明日への勇気がわいてきます。
- 会社を辞めて、独立する方向へと歩き始められたこと。
- 日本とハワイで、それぞれ1ヵ月半ずつ暮らすように旅ができたこと。
- シアトル、ポートランドで友人と貴重な時間が過ごせたこと。
- 各地でセミナーやワークショップができて、ライフコーチとして貴重な第一歩が踏み出せたこと。
- ライターとして、充実した編集企画の仕事ができたこと。
- トライアスロンに初挑戦できたこと。
- 読みたかった本を大量に読めたこと。
- 学びたかったことをいっぱい学べていること。
- 個人としてブログを始めて軌道に乗せられたこと。
- パートナーと再びやり直してみようと話しあえたこと。
- そんな中で1年強、一人で暮らしてきたこと。
- 彼と一緒に、楽しくアメリカ国内旅行ができたこと。
- 日本の家族と親密に絆を深め合えたこと。
- 旧友との再会、新しい友との出会いに恵まれたこと。
- 素敵な街の、素敵なコンドミニアムに引っ越せたこと。
- 大好きな車に乗り換えられたこと。
- 健康で、毎日楽しく、意気揚々と暮らせたこと。
- 来年に向けて、何をすべきかがかなり明確になって年を終えられること。
などなど。
まずこの作業をしてから、その上で「さらに良くするには何ができるかな」と前向きに考えてみることで、「反省」の質もずいぶんと変わっていきますね。
とはいえ、できなかったことリストのあまりの重さに、両方を天秤にかけたら…と、ついガックリしてしまう自分も否定しきれませんが(涙)、そこは鈍感力を総動員して、前だけを向いて歩くことにしましょう。
Happy Holidays ♫