私は、去年から意図してデルタ航空に集中して乗ってまして、クレジットカードもデルタのマイルが貯まるアメックスに変えました。
この2年間、頻繁に日本に来ていたのと、何が何でもカードでの支払いにこだわって使っていたおかげで、気づいたら「プラチナ」メンバー※に格上げされていました。
いろんな条件が、一気に整ったようで、ずっとシルバーだったのが、この数週間で、突然、ゴールドを飛ばしてプラチナになりました。
(※カードの種類とは違って、マイル会員の中のランキングのこと。下から無印、シルバー、ゴールド、プラチナ、そしてダイアモンドの5段階となっています。)
これで、1ランク上のクラスにアップグレードされやすくなるようでもあります。
ビジネスクラスとかって、一度乗ると、あっと言う間に病みつきになりますよね。
一度いただいた特権や特別待遇は、すぐに当たり前になって、いつしか、それが自分のスタンダードになる。
ありがたいことに、ビジネスを通じて、そういう体験をさせていただいていたので、独立しても最低限、そこはキープしていようぜ、と自分と約束しました。
新幹線も、迷わずにグリーン車を選べる自分でいよう、細かいことにケチケチしない自分になろう、と決めました。
普段は十分に質素で倹約家で、無駄な出費も、華美な趣味も、見栄にお金をかけることもないと信じていますが、「快適さ」「静かさ」「プライバシー」「安心」「高性能」にはお金をかけたいタイプなのかもしれません。
それは、ある意味、贅沢なことかもしれません。
が、「大人」の自分が、そういう贅沢を楽しめないのだとしたら、いったい誰が楽しめるのだろう?と思います。
大人はたくさん稼いで、経済社会に貢献して、お金を循環させる。
それが隅々まで回って、子どもに回って、未来が明るく築かれる。
そう思うから、頑張って稼いで、楽しく使える自分になろうといつも思っています。
松竹梅、と選択がある時に、常に迷わず「松」を選べる自分でいたい。
どうでもいいことや、価値を感じないものには、厳しく選択眼を働かせて吟味しますが、少なくとも、経済的理由で、我慢して「梅」に甘んじるのは嫌だな、と。
それは自分ではない、と決め込んで、スタンダードをずらさない。
それは、ひとつの覚悟でもあり、ゲーム感覚で楽しめることでもあります。
いつまでも割引対象にならない人生を選択したい
日本への出張中、近所のAEONモールで「君の名は」を観たのですが、ハッピー55という割引企画があって、55歳になると、いつでも1100円で観られるらしいのです。(通常1800円)
一瞬、あと2カ月ちょっとで割引もらえる!と喜んでしまったのですが(笑)、いやいや、ちょっと待てよ、と、疑問符が湧いてきました。
GG世代=グランド・ジェネレーションを応援してのものらしいのですけど、そもそもその呼称は、人生の最高の状態にいる人々にシニアという呼び名はふさわしくない、と授けられた新名称、だそうですね。
それが、AEONさんでは、なんで、55歳、という年齢に当てはまると考えちゃったのか?
そして、どうして、その世代がディスカウントにふさわしい、と考えてしまったのか?
なぜ、それが彼らに喜ばれる、マーケティング上の正しい戦略に思えたのか?
私には疑問ばっかりでした。
リタイアして、定収入はなくしたけど、時間ばかり有り余っている方をターゲットにしたものならまだ分からないでもないのですけれど。
AEONには他に、夫婦50割引とかいって、どっちかが50歳のご夫婦は2200円でOK、という不思議なシステムもあったりします。
なぜ50歳…? 皆、そのくらいの金、あるし…。
人生の最高のステージにいることを謳歌している世代であるならば、逆に「2倍の値段」払ったっていいんじゃないの?(笑)
なんで割引なの?
これって、逆に、少なくともバリバリ働いている世代の人間に対して、なんだか「失礼」には映らないのだろうか…?
もし、「ハッピー55」とか言われて割引料金で映画観て喜んでる大人がいたら、あまりにも、意識がずれている気がします。
ケチケチしてばかりの大人が多いと、子どももそうやって育ちますよね。
子どもは常に大人を見て、マネをしているのです。
太っ腹な大人が、ちゃんと社会に貢献するようにお金を循環させているのを見れば、彼らも
いずれそうするようになる。
稼げるっていいな、稼ぐって大事だなって倫理面からも思える。
高齢化社会で、お荷物になるのではなく、稼げる大人がどんどん増えて、どんどん子どもに還元していくのが成熟社会。
自分がいる社会は、自分が作るのです。
割引が、もし何かへの寄付や貢献になるということならば、まだ良いのですが、単なる割引に意味を見出すことができません。
私のクライアントの多くは40歳以上の大人世代ですが、これからまだまだ稼ぐぞ!とメラメラ燃えている方ばかりです。
- 稼いで使う。
- 稼いで楽しむ。
- 稼いで還元。
- 稼いで貢献。
視点を上げて考えれば、すべては貢献に結びついていきます。
大人世代は、もっともっと社会貢献しましょう。
自分のことばかり考えてないで、社会全体のために何ができるか、それをライフプランの軸に置くことで、「今」がもっともっと意味のある輝くものになっていくと信じています。
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「金持ちになる男」と、「男」と書いていますが、性別に関係ある話は一切ありません。原題は「How Rich People Think」です。