時間やお金の使い方に「意識的」になる
常にクライアントさんにお伝えして徹底していただいていることは、時間とお金の賢い使い方です。
時間がない! お金がない!
そう言っている方々の、それぞれの使い方を虫眼鏡で見てみると、なんだかずいぶんと贅沢に無駄にしているというか、考えなしに使っていて、きちんとしたコントロールができていない印象があります。
ここでのキーワードは、「意識的」かどうか。
自分で価値基準を明確にして、今は何が最優先事項なのかを知り、ゴールを設定し、その時間とお金の使い方が、果たして、そのゴールに辿り着く道のりの線上にあるものなのかどうか。
それを意識する、ということです。
数カ月以内に独立したい、という方が、のんびりとバケーションに行っている場合ではないかもしれません。
皆がやるからと言って、流行のスマホゲームに飛びついてみても、ゴールに近づくわけではありません。
(でも、体験として学ぶために、意識的にやるのは良いと思います。)
つきあいの飲み会に1万円札が消えていたり、終電で帰らないでタクシー代を無駄にしたりしても、ほしい未来はまったく見えてこないどころか、どんどん遠ざかるばかり。
消費と浪費と投資のカンタンな見極め方
その時間やお金の使い方は、ただの消費になっていませんか?
ここでの消費の定義は、使って終わる、使い捨て的な感覚のことです。
その瞬間はとても楽しい、嬉しい、でも、特別、それが何かを生んでいくわけではない。
確かに「払った」分の価値は受け取った。でも、それだけのこと。
つまり、「支払い分=価値・効果・影響」という図式が成り立つ場合です。
投資的な使い方とは、「払った」分よりも、はるかに大きな価値、効果、影響が得られるということ。
株や不動産を買えば、将来、価値が上がって、支払った分よりもはるかに大きな資産となる。
セミナーに行って学びを得たり、コーチやコンサルについたり。
人が遊んでいる時間に、読書や運動をして、心身の充実を図ったり。
「支払い分<価値・効果・影響」が、投資、ということになります。
最悪なのは、浪費です。
上司の悪口大会の飲み会だったり、誰かが持っているからという見栄で買った高価なバッグだったり、フラストレーションのはけ口としてのギャンブルだったり、現実逃避のスマホゲームだったり。
支払った分が、本人が意識せずとも、マイナスの効果を生んでいく場合があります。
マインドセットは下がり、セルフイメージも損なわれ、お財布も軽くなってしまう。
「支払い分>価値・効果・影響」となるのが、浪費です。
ケチケチとは違う、今の自分の価値観に合う使い方
お金に関しては、なんとなく痛みが伴うので、浪費をしないように心がけたりするものですが、それでもなんだかんだ理由をつけて、楽しみとしての消費はしているものです。
一度、意識して、簡単な家計簿をつけて、生活費のすべてを見なおしてみると良いと思います。
ケチケチするのではなく、断捨離感覚で、今、必要なものと、そうでないものを見極め、未来のためにできる限りのお金を使えるようにすること。
それが、「意識的な」お金の使い方。
もっと大事なのは、見えないままに、つい流れていってしまう時間の使い方ですね。
コーチングの現場では、これを重点的にやっていくのですが、優先順位の見極めをまずはしっかりとして、ゴールを定め、そこに結びつく投資的行動をいくつも見出すこと。
ワクワク未来につながるであろう行動は、それに取り組もうと考えるだけで、ドキドキ興奮してしまったりもするものです。
読書が楽しい。運動が楽しい。コツコツと積み上げるのが、本当に楽しい。
そんな風になれたら、努力が努力でなくなります。すべてが遊びになっていく。
夢中に「遊んで」いるだけで、知らず知らずの内に、憧れの夢が現実になっていたりするんですね。
参考 一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである
その時間とお金の使い方は、浪費なのか、消費なのか、それとも何倍もの価値を生んでいく投資なのか。
未来に向けて、人生のステージを上げたい方は、ぜひ今の習慣を根こそぎ見直して、時間とお金の使い方に対して意識的になってみると良いと思います。