収入増だけでしあわせを感じられるのは75000ドルまで
日本でよく聞く成功の第一ステップが「月収7桁」。
アメリカでも、年収6桁(10万ドル=1000万円強)という指標を使うので、なんとなく目指す額は似ています。
ただ、収入がイコール、しあわせ感を呼んでくれることにはつながらないかもよ、というお話があります。
アメリカの研究で、収入増としあわせ感との相関関係が示されていて、年収75,000ドル(800万円)を超えると、それ以上、年収が増えても、しあわせ感は一緒に上がっていかないことがわかっています。
人間、ある程度、衣食住やらプライドやらが満足してしまうと、その上の段階の、もっと「心」に重きを置いた充足感を求めるようになるもののようです。
マズローの欲求五段階説で言えば、「所属」「承認」の欲求、そして「自己実現」への欲求です。
今や断食(ファスティング)の時代。
断捨離やミニマリストの時代。
もう、お腹もいっぱい。クローゼットもいっぱい。
なのに、どこか満たされないものがある。
どうやら、お金で買えるものでは完全に満たされないのだと気づいて、私たちは、ハタと生き方の軌道修正をします。
だから、断つ。捨てる。手放す。
すると、生まれた空間から感じられる何かがある。
人は、それに癒やされ、本来の自分を見出す旅に出るチケットを手にするのです。
最近のセミナーでお話していることですが、仕事やお金と、それ以外、つまり「ワーク&ライフ」という2つの軸で人生を考えるクセをやめて、7つのポイントから、バランス良く見直してみると良いと、私は考えています。
「ハッピー・レインボウ計画」のバランスポイント
7色の虹に例えて、この考え方に基づくライフプランづくりを、名づけて「ハッピー・レインボウ計画」と呼んでいます。
「クオリティ・オブ・ライフ」=上質な人生を実現するのに重要な7つのバランスポイントとは、何か。
私は、今のところ、わかりやすい言葉でまとめて以下のように提案しています。
1.夢/希望
2.仕事/貢献
3.愛情/性
4.家族/人間関係/コミュニティ
5.趣味/教養
6.お金/資産
7.健康
いろいろ私なりのこだわりがありまして、例えば仕事とお金を、切り離した別々の項目にしているとか、愛情・性と、家族関係をあえて切り離しているとか。
アメリカのライフコーチや自己啓発講座等から学んだ、よりグローバルで普遍的な視点をもとに考えてみました。
実際、私がライフコーチについた時には、項目が全体で20くらいあって、圧倒されてしまいました。
アメリカらしく、宗教との関わり「スピリチュアリティ」や州や国を超えて移住する「リロケーション」、世界一周や長期クルーズなどの「トラベル」が独立した項目になっていました。
ビジョンが明確になって、やりたいことが増えてきたら、そのように自分にとって大切なことを細分化していけばいいので、まずは集中しやすい7つ位がちょうどいいと考えています。