自己啓発系のワークショップで、「実現したいことを◯個、書きなさい」という質問があると、必ず入れていた項目があります。
それは、「家にホームシアタールームを作る」ということ。
もちろんそれが作れる家に住むことが先決で、はるか遠いことのように考えていたのですが、昨夜、自分の部屋で簡単にホームシアター体験が実現できてしまいました。何でも完璧を求めず、やってみちゃえばいいだけか、とあらためての学び。
つい先日、自分専用のプロジェクターを購入しました。セミナーであちこち行くようになったら、プロジェクターを現地で手配しなくてはならず、それが結構なストレスでした。
今や3万円台で立派なプロジェクターが購入できる時代なのだから、買っちゃえばいいやと思って、そこそこのスペックながら評価は絶大のものを320ドルで購入。送料無料のAmazonから中1日で届きました。
まずはセミナー用にちゃんと使えるかどうかパワーポイントを試してみると、全然問題なし。自宅のリビングの壁は結構広くて白くて、今度使うセミナールームよりも大きくスライドを映し出すことができます。
安い割には昼間の明るさにも十分耐えるし、静かだし、軽いし、会社で使ってきたものよりも安いので、一段劣る解像度には不安があったのですが、素人目には何も変わりなく見えることも分かりホッとしました。しばらく前よりも、明るさとかのスペックはずいぶんと上がっていて、世の中ちゃんと進歩してるのが嬉しかったです。
壁に映し出された画面の大きさを見ながら、はた、と気づきました。
あ、これってホームシアターだ、と。
これまでもプロジェクターは常に会社で使ってきました。プレゼンテーションをすることが多かったので扱いも手慣れたもの。会社用に購入した経験も何度もありました。今更ながら思い出すのですが、アメリカでは安いプロジェクターほど「ホームシアター用」に売られていて、商品名にしっかりそう書いてあるのです。
広い部屋が多いアメリカでは、個人がプロジェクターを買って、家庭で映画を観たり、あるいはスポーツを大画面にしてパーティで観たりすることが一般的に行われています。大画面TVでは物足らない僕のような人がいっぱいいるのですね(笑)。
そういう用途のために安いプロジェクターが売られているのに、なぜかそれを自分に当てはめて考えたことがありませんでした。大きな壁とか、奥行きとかがなかったせいなのか…。いやいや、想像力が足りなかっただけですね、きっと。
42インチ型のテレビはあるものの、ロサンゼルスの部屋はかなり広めに作られているので、離れてしまうと、どうしても小さく見えてしまいます(贅沢)。プロジェクターで映し出したスクリーンのサイズは、TVを4つ並べたくらいの大きさで、それだけでもう素晴らしい迫力です。
スピーカーも、iPhoneつなげて楽しんでいるコンパクトなものがあるし、部屋はフローリングで音響がやたら良いんですよね。試しにYouTubeで、公開されたばかりの「ジュラシック・ワールド」の予告編を流してみます。昼間だからちょっとボリュームも大きめにしてみる。すると…
「すげー。これ、ちゃんとホームシアターになってる!!」
誰もいない部屋でひとり興奮(笑)。
夜まで待って、暗くなった部屋で、また映し出してみたら、もうこれは立派な劇場レベルです。引っ越さなくても、ここで実現できた~といそいそリクライニングチェアを並べ、Netflixで無料配信されている「ハンガー・ゲーム2(The Hungergames: Catching the Fire)」を見ることにしました。普段はもっと現実味ある静かな映画しか家では観ないはずが、画面が大きくなっただけで見たい映画も変わるんですね。昨年の暮れに映画館で見た記憶が蘇り、来週ハワイで観る予定にしている新作が待ち遠しくなりました。
大きなスクリーンで見る映画は、テレビ画面で見るのとは大違い。映像の中の世界にぐいぐいと引き込まれて現実から意識が離れていきます。「シアター」ならではの醍醐味です。小さなパソコン用のスピーカーがこれまた良い音を出して部屋中に響きます。もうちょっと本格的なものにしたら、どれだけ凄いんだろう。でもコンドミニアムではこれ以上の音は厳しいかな。
アメリカのEPSONのウェブサイトに行くと、自宅のプールサイドで映画観たりするシーンがあったりします。
はたまた庭でとんでもない大きさの映画を上映してみたり。
たった3万円のプロジェクターで、こんな体験が実現できたんですね。
もう少しセットアップが簡単にできるように、延長コード買おうとか、やっぱりBluetoothのスピーカーにしようとか、いろいろアイディアも浮かんできました。さて、今日は何の映画を観ようかな(笑)。コンサートのDVDも、こうやって大きくしてみたら全然違うだろうなあ。
朝は読書、昼はオンライン講座で学習。そして寝る前のひとときは映画でリラックス。そんな日々をしばらく過ごしてみようと思います。ああ、夜が来るのが楽しみです。