この先必要な唯一のスキルはこれだ
出典が探せなかったのですが、数年前に本かウェブで下記の言葉を発見して、なるほどなと深く納得したのを覚えています。
この先必要なスキルは、唯一「新しいスキルを覚えるスキル」である。
一般に「ASK」と言われる、ビジネスの現場に不可欠な3要素と言えば、Ability=能力、Skill=技術、Knowledge=知識。AとKは、なかなか見えにくいのに対し、スキルは数値化もしやすいし、特技として履歴書に書けることでもあります。就職、転職にアピールできる便利な材料ですね。
- パソコンができます。
- エクセルが得意です。
- パワーポイントのスライドがきれいに作れます。
- 英語が話せます。
これらは分かりやすい差別化につながりました。かつては。
でも今は誰でもできたりするので、よっぽど高レベルでなければ「必須事項」として扱われかねないことばかりかも。
その代わり、今、注目されるのは、ソフトスキルとも呼ばれる、問題解決能力だったり、リーダーシップだったり、交渉力だったりするようです。
⇒ 今注目されている「ソフトスキル」って知っていますか?自分をブランド化するために必要なスキル
古びて使えなくなれば捨てられる
本当のところ、何がこの先、必要とされていくのかなんて、誰にも分かりません。オフィスのIT化も加速度を増して進んでいて、旧来のやり方しか知らないでいると、日々の仕事から取り残されてしまいます。
コスト削減のため、効率アップのため、会社はどんどん新しい手法やツールを取り入れます。ある日突然、あったはずのものがなくなります。
例えば、ページトップに貼り付けたロロデックスのような旧来型の名刺入れは、クラウドベースの顧客管理が当たり前の時代には不要なわけです。アメリカでは今、オフィスの不要品の代表として茶化すような存在になったりしています。
⇒ 2013年のオフィスで使われないであろう15のアイテム(英語)
こういう時に使われる言葉が「OBSOLETE(オブソリート)」という単語です。辞書ではこんな風に表現されています。 (アルク「英辞郎」より)
時代遅れな終わった人にならないために
オブソリートとは、ものだけのことを言うのではなく、考え方や習慣、概念、常識などにも当てはまります。そして機能としての「人」にも当てはまると言えるかもしれません。
ロロデックスのように、「時代遅れ」、「陳腐」、もはや使える場面がないなんて言われたくないですね。
経験値があるからと、知恵や地位、権限だけにぶら下がって、自分の得意なやり方だけにこだわって、新しきものを受け入れないでいる贅沢など、すでにないはず。そういう人は、なまじ給料が高くなっている分、真っ先に切られる対象になるでしょう。
まずは、これから必要とされるスキルとは何かを「察知する」スキルを習得し、それを素早く「学ぶ」スキルを磨き、常にアップデートされた最新型の自分でいたいものです。そういうことを「楽しく積極的に取り組めるスキル」というのが、一番必要なものかもしれないですね。
ありのままの自分でいいんだよ、ということと、時代に合わせて変化しなくていいんだよ、というのは別な話。
人間も機械も家も社会も、バージョンアップ、というのは常に必要なのです。
それが、「進化」の必然というものだから。