先月、東京の地下鉄大江戸線に乗っていた時のこと。日曜だったので席は空いていたのですが、乗ってきた女子、というか女子に見える若いママさん。片手で子どもを抱えたままドアのところに立ちっぱなしです。座ってもいいのに、座ろうとしない。
その理由は最後まで分からないのですが、次の駅で降りたので、多分、腰掛けさせたり、他の客に見られたり、ましてやそんなところで泣かれたりしても面倒だと思って、ドアに向かって立ったまま過ごしたのではないか、と想像。
いや、それにしても、彼女、片手で軽々と大きな子どもを抱えているわけです。身長なんて、160センチもない小さな女性です。
でも、立ち方はしっかりしていて、子どものためにも、何があっても倒れたりしないわよ、という決意が背筋から感じられる。ヒールはそれなりに高め。
子どもと言っても、それなりに大きいですよね? 相当な重さですよね、きっと? 前から見ると、後ろからは見えない抱っこヒモみたいのがあるのか?とジーっと見つめていたのですが、あるようには見えません。写真を拡大すると、ベルトっぽいのが見えなくもないけれど、それがどこにつながってるのか分かりません。クルッと振り返ってくれれば良かったのだけど、ドアが開いて、左にスタスタと歩いて行ったので、分からずじまいでした。残念。
まだまだ少女のような趣で、かばんと服が、それぞれ同じツートーンで、オシャレなママですね。どこへお出かけなのかな。
いやいや、自分が子どもをこんな風にずっと抱いていろ、と言われたら、ちょっと無理。席が空いていようもんなら、即、座る。そもそも抱っこひもがなかったら、片手で抱き続けていられない。腕が疲れて、抱き変えたり、よっこらしょって持ち上げて体勢変えたりしなくて大丈夫なのかな?と心配するも、全然、びくともしませんでした。
隠れたヒモがあったのだとしても、母は強し。覚悟がみなぎっていて、感動したシーンでした。