月、火と、早朝から遅くまで根を詰めて仕事しまして、パートナーはちょっと放ったらかし。明日にはハワイに帰っちゃうし、どっか連れてかないといけないかなと思いましたが、2人とも出不精で、そうだ、だから2年近くLAで暮らしてたのに、どこにも行ってなかったんだっけと思い出しました。
あれは?これは?といろいろ思いつくものの、2人で行くイメージなし。
唯一、映画だと腰軽く出かけられるところが共通しています。それは超大盛りポップコーンが食べたいから、というだけの理由では決してなく(それも少しあるんだけど・苦笑)、単に映画館で映画を観るのが好きなんですね。
でも、今、普通に映画館で上映しているので、特別、観たいものが見つかりません。僕は幅広く、あれこれ観てもいいのですが、あちらはそうでもなくて、2人って面倒くさっ…となってしまうのはそんな時だったりして。でも、今日は辛抱、辛抱…(汗)
そう言えば、2人とも見たかったのにすでに終わってしまった映画がありました。アメコミをベースにした「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」。日本に滞在していた時にちょうどやっていて、その間にアメリカでは終わってしまったのです。DVDになるまでにはまだ間があるし…。
もしかしてどっかでまだやってたりしないのかなあと検索してみると、数館でやっていました。ひとつは車で40分以内のパサデナの二番館。
二番館とか、名画座、とかいう言葉は果たして日本にはまだ残っているのでしょうか。ふと不安になって探してみます。大学時代には本当に良く通ったのです。まだまだビデオなんてない時代だったので、古い映画を観るにも、映画館へ行くしかなかったのです。図書館で16ミリとか借りて観ている映画専攻の友だちもいましたけどね。
って、石器時代かと思うくらいに、とんでもない響きであることに怖くなりますね…。今やビデオを通り越してDVDになって、それもブルーレイとかになっていて。録画するメディアだってテープがなくなってハードディスクが主流になり、ビデオカメラは小さなSDカードに記録するようになっていたりするわけですからね…。
アメリカ文化が大好きだったので、大学への途中にあった飯田橋や神楽坂の映画館には、学生時代、本当に良く通いました。スピルバーグの4本立てとか、ヒッチコック特集とか、朝から晩までいて400円くらいだったなあなんて思い出しました。「ぴあ」をお供に、六本木や渋谷、新宿、池袋など、本当にあちこちの映画館に出かけたっけ…。
さてさて、こちらのパサデナの映画館は、以前は普通の映画館でしたが、老朽化に伴い、シネコンスタイルに変えたものの、さらに古くなり、大小2つのシアターで、準新作のみを上映しています。
料金が驚きで、午後6時前に始まる映画はすべて2ドル。6時以降も3ドルという由緒正しき二番館です。ハワイにも以前、1ドルの二番館がレストラン・ロウにありましたが、すぐになくなっちゃいましたね。
このパサデナの「Regency Academy Theater」。Yelpの評価も高く、しかも水曜日はポップコーン(小)とドリンクと入場券がセットになって5ドルのスペシャルだそうです。こりゃ~行かなきゃと、午後2時20分からの回に向けて、渋滞のダウンタウンを抜けて車を走らせます。
スペシャル割引セットのせいか、それなりに大きめの劇場は、3割くらい埋まっている印象です。予想より大きめサイズだし、普通の音響だし、シートだって、とくに何も不満に思うことはありません。駐車場は路上に無料で停められたし、長々とCMを見せられることもなかったし,全体としては悪くない体験なのでした。
もちろんポップコーンもその場で作った普通のフレッシュなもの。ホットドッグなんて1ドルです。こういう、顧客をくすぐるサービスっていいですよね。
さて、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」。
この手の映画にしては、普通じゃないほどに批評家からの評判も良く、観た人の満足度も最高点に近いほど。いったいどんなんだろうと期待して行ったのですが、期待通りに楽しめました。
巧妙なセリフ回し、キャラクター設定、ストーリー、演技や特殊効果など、すべてがうまい具合に絡み合って、互いが互いをひきたてています。音楽も、レトロな曲を効果的にフィーチャーして、アダルトな観客も上手に引きこまれました。世界的にも大ヒットで、再来年、続編が公開されることが決まっているというのもうなづけます。
行き帰りの道は、結構な混み具合で、そこは辛抱がいりますが、2ドルでほとんど新作状態の作品が楽しめるなら、また行っちゃうかもしれないですね。でもまあ、ピッカピカの映画館で新作として観ても、昼間だったら7ドル50セントくらいなので、別に取り立てて高いわけではないんですけどね。4週間くらいしかやらないので、その間に見逃すなってことですよね。今の自分は平日の昼間だって行けるんだから。
今年は読書も映画もお預けなくらい、やること、やりたいことを詰め詰めにし過ぎていたので、来年は少し情緒的な部分を刺激する意味でフィクションにもっと浸れるようにしたいものです。