人の心のバリアは、言葉に出ます。
メールやメッセンジャーにもついつい出るし、話をしている時にさらっと出てしまいます。
なかなか隠せないというか、それがバリアであることは、本人には気づけないものなのです。
それは、その人にとっての常識。だから、指摘してあげた時に、「え、何か変ですか? 」なんていう、反応が返ってくることは、しょっちゅうで。
こちらも想定内です。
例えば、こんな言葉です。
- 私なんかが…
- どうせ無理かなと思って…
- いまは無理なので…
- そんな事が出来たらいいですよね 皮肉っぽく、自虐的に…
- アメリカだから、ですよね…
- それはあの人だからできたんであって…
- 私は◯◯もないし…
- もう年が年なんで…
皆さんも、無意識のうちに使っていませんか? あ、無意識だから気が付かないんですけれど(笑)、これらが、心にブレーキがあることを示す、重要なサイン、なんですね。
ライフコーチになるために、NLPマスタープラクティショナーのトレーニングを受けた時、先生から言われた言葉が今も残っています。
「あなた方は、金庫破りにならないといけません」
重い鉄の扉に耳を当て、言葉遣いや、ほんの少しの息遣いの変化や、トーン、リズムの変化を聞き逃さないで、即座にキャッチしろという意味です。
そのくらい、言葉や何気ない声に、たくさんのヒントが隠されているんですね。
私は書く人でもあるせいか、メールやブログなど、その人の書き物からも同じように金庫破りのヒントになる暗号を受け取ってしまうことがあります。
最近、思ったのですが、ライフコーチのセッションって、マッサージをしていて、コリの元を見つけ、筋肉をほぐし、老廃物を指でリンパに押し流していくのと、とてもよく似ています。
だから、セッションが終わると、ものすごく気持ちよくなっていたりします。
(日本でマッサージ受けた時に気が付きました・笑)
自分が自分にかけていた見えない足かせの正体。その鎖を外した時の開放感。
心の曇りが溶け、視界が一気に開けて、世の中が明るく見える。同じ世界なのに、キラキラ見えてくるんですね。
こちらもそんな様子を見て、本当に気持ち良くなります。すっきりします。
やったーって、達成感に浸れます。
ああ、マッサージ師さんは、この感覚が味わいたくて、執拗にいつまでも肩のコリを揉みほぐしてくださるのだな、と納得。
「最初は驚くくらいに堅かったんですけど、揉んでいたら、すぐに柔らかくなりました。柔軟で良い筋肉ですね!」と嬉しそうに言ってくださる声に、いつもホッとしますし、こちらも嬉しくなります。老廃物がぐるぐる頭に回って、くらっとするのも、嬉しくなるくらいに(笑)。
これが、最後まで痛いまま、堅いままっていうお客さんだったりしたら、なんだかやりがいが感じられずに、つらい仕事なのかもなと、ふと思います。
でも、コリは普段の姿勢が悪かったり、身体を不自然に酷使していたり、休養しなかったり、運動しなかったり、正しくないことをしていると、また戻ります。
そして、身体を痛めます。心もどうやら同じことのようです。
毎回のセッションで、何らかの「パコーン」という瞬間があるように、ライフコーチとしては、精一杯、聴診器のように耳を済ませて、コリの元を見つけています。
パコーン!と外れたブレーキが、そのままで維持されていればいいのですが、環境が一緒だと、あるいは、生きる姿勢が一緒のままだと、また同じブレーキがガチャーンとかかって、元に戻ってしまうこともあります。
そして、そんな自分を正当化して、変に納得してしまっていたり。
だから、一回だけだと、だめなんですよ、半年、一年とやることで、姿勢そのものが矯正されて、小さな習慣の積み重ねの成果も出て、元に戻りにくくなっていきますからね、とお話している次第です。
決して、セールストークではなくて(笑)、本当に効果を望むなら、やっぱり長年の考え方の癖は根強く染み付いているものなので、徹底的に、根こそぎ処理してしまうのが、より明るい未来のためだと信じています。
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