海外移住。「憧れ」と「現実」の境界線

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本日、7月18日(土)、ハワイの人気マガジン「ハワイに住む」主催のビッグイベント「ハワイ移住&不動産セミナー」が行われます。

場所は東京日本橋。ハワイからたくさんのスペシャリストさん達が駆けつけて、個別相談などもできる機会がもうけられている終日のイベントです。

私もそこで、著述家で、デュアルライフの実践者である本田直之氏とトークショーをさせていただきます。

テーマは、ハワイで暮らすことの魅力や、そこでビジネスを展開すること、コミュニティとの関わり、ハワイの不動産の魅力、などなど。

6月の東京でのセミナーでもそうでしたが、「私はなぜハワイに移住したか?」とか、「どうやって移住を実現したのか?」ということをお話する機会がこのところ増えています。

それだけ、皆さん、海外に住むということに関して、夢や憧れを抱いている時代なのだと思いますし、実現に向けて動き出している方も増えているのだと想像します。

ただ、実際に、移住する方、となると、まだまだ一部なのかな?

すごい勢いで増え続けるロサンゼルスの中国人&韓国人の人口を横目で見つつ、留学生すら減っている日本の現状と比べると、夢と現実の間の、太い境界線を感じずにはいられません。

さて、私がなぜ、ハワイに移住したのか、というと、近い方々はご存知ですが、パートナーと出会って、一緒に暮らしたかった、というそれだけです。それが100%の理由。
(こちらの記事にも書いていました。「8月28日はハワイ移住記念日」

いろいろ表向き、インタビューなどでは、もやっとしたお答えをしてきたこともありますが(すみません…)、正直なところ、待っていてくれる人の存在なしに、自分が思い切った行動を取れたかというと、まったくもって自信がありません。

なーんだ、じゃあ簡単だったんじゃないか、と思うかもしれませんが、1994年インターネット「前夜」の時代ですから、図書館でビザの情報を調べ、ハワイにも半年の間に4回も行き来して、その度に移民弁護士に会って相談したり。

一般のアメリカ人は、ビザの知識などありませんから、そこはすべて自分でしなくてはなりませんでした。

当時は結婚ができない間柄。ビザも婚姻以外の方法で取得せねばならず、やむなく30過ぎて、英語学校の学生として渡米することになります。

いつまでも学生でいるわけにもいきませんので、何とか働き場所を見つけて、そこで頭角を現して就労ビザのスポンサーをしていただいて…

そのままハワイに、あるいはアメリカに居続けたいと願う者は、誰しも、そういう思惑のもとに、機会を狙っていました。

突如として、良い方と巡りあって結婚し、永住権を取得するクラスメートもいて、思わず羨望の眼差し…(苦笑)。

10代後半から50代までが通うハワイ大学付属の英語学校では、本当にいろいろな人生模様を見せていただきました。

私の場合は、そこから私立大学のハワイ・パシフィック大学のMBAプログラムに移り、文学部出身なので、大学レベルの経済や経理などからスタートしなくてはならず、2年以上かかって、ようやく卒業までこぎつけます。

幸い、転校後すぐに良いインターン先が見つかり、卒業後はその会社にVice Presidentとして正式に迎えていただいたりして、ハワイ生活も何とか軌道に乗っていった感じです。

そこまでの4年間は、楽しくもあり、苦しくもあり。

と、思ったら、そこで安泰ではなくて、まだいろいろとジェットコースターのようなアップダウンが待っているわけですが、最終的に永住権まで辿りつけたのは、それから10年以上も経った後のことでした。

時々、あのまま日本にいたら、どんな人生になっていたのかなあ、と想像しようとすることがあるのですが、そちらの方が今や非現実的で、どうもうまくできません。

もう二度と帰ってこないかもしれない、というくらいの決死の覚悟で荷物を整理し、日本を後にした日から、もうすぐ丸21年。

その間、いろいろな方がハワイにいらして、そして去って行きました。

とにかく、私には、好きな人と一緒に暮らす、という大きな「目的」がありました。移住は、あくまでもそれを実現する「手段」。

この「目的」と「手段」を混合してしまうことが、一番良くないことです。

その辺を上手に整理するだけでも、今の日本での暮らしがとても充実してきたりします。「今」が幸せでなければ、何の意味もありませんからね。

海外移住コンサルテーションでは、まずはそこからのスタートです。

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