そろそろ写真も溜まってきたので、ポートランドの旅日記的なものも書いてみようかな、と思います。まず、今回、とても楽しかったのが、「自転車で電車に乗って郊外に遊びに行く体験」です。
ポートランドの交通機関はひじょうに便利に発展していて、以前は無料だったのですが、今は2時間まで2ドル50セントで乗り放題。5ドル出せば、1日バスも電車も乗り放題なのです。券売機は電車の駅にあって、サクサクとメニューが進んで素早く買えて気持ち良い。
バスの場合は、運転手さんに「One day ticket」とか言って5ドル入れれば、プリンターからレシートみたいにチケットが印刷されて出てきます。それもとてもスピーディ。何度もやりましたが、お札を読み取らなくて戻ってくるようなことは一度もありませんでした。
泊まっていた友人宅は、これからもどんどん値段が上がっていきそうな静かな住宅街にありました。ダウンタウンからバスで20分。まったくもって便利な場所です。ポパイなどの特集で紹介されているヒップな「ポケット」と呼ばれる街角のいくつかもすぐ近く。暑い日差しを避け、ヒンヤリした風を切りながら走る木漏れ日のトンネルが気持ちいい~!
電車とはこんな感じの路面電車です。とくにダウンタウンや住宅街の周辺は、スピードも出さずにのんびりと行く印象。本数が多いのか、小さいのに満員になったりしているのは見ませんでした。
これが電車の駅にあるチケット販売機。カードオンリーと書いてありますね。お札が入るタイプもありますが、まあ普通皆さん、カード差し込んでますよね。1番のところで、2時間券か、1日券か、7日間券か、とか選び、枚数を選べばOK。瞬時にチケットが出てきます。
こちらは2時間券。午後(P)2時21分まで乗っても良い、というスタンプが印刷され、運転手さんが確認しやすくなっています。一日券の場合は、ここが日付のみになっています。
自転車専用のフックがある場所があるので、そこにタイヤを引っ掛ければ、それでOK。横に揺れると若干不安になりますが、まあ落ちる心配はなさそうです。こんな分厚いタイヤのマウンテンバイクも、タイヤを傾けてスライドさせるように入れたら、入りました~。一応、ポーズ(笑)。
途中下車も何度もできるから、降りて遊びに出かけて、気に入った店があったら、こうやって停めておけば良いのです。ヘルメットをここに結びつけて行っちゃう人がいるほどに安全ってのが羨ましいですねえ。
LAだと、こんな風に置いておいたらパーツが全部盗まれちゃったりすることがあるらしいんですよね。帰ってきたら、鍵で支柱に結ばれているフレームだけになっていた、なんて笑えない話が実際にある。だから自転車での移動が流行らないんです。完璧なサイズの街もたくさんあるのにね。
シアトルでもいつも見ていて、羨ましいなあと思っていたのですが、今回、ポートランドで友人のご主人のバイクを借りて初体験。嬉しかった~。でも、友人には、もっと軽いタイヤにつけかけてね、とリクエスト(笑)。電車の中に入れるにも大きいし、フックにかけるのも肉体労働。
友人が後部に子供用のシートをつけて、ママチャリっぽいマウンテンバイクで保育園に送り迎えしているのを見ながら、何だかのどかで、しかも返って豊かな生活の印象を受けました。庭になっているブルーベリーを食べるために、段差を一生懸命乗り越えていく4歳女児。自然と近い街っていう表現がポパイなんかにも載っていましたけど、本当にそうだなあと思います。自転車の暮らし、したい。