夢想家と実務家。事業の成功には両方が必要

wds2014dream

Photo: World Domination Summit 2014

アイデアがどんどん湧いてくる時って、ありますよね。

あ、こういうことやりたい。これもきっと楽しい。面白い。受ける。盛り上がる。広まる。儲かる!

夢想家、ドリーマー。起業家やリーダーには絶対に必要な資質で、これがなければビジョンも浮かばない。放っておいても次から次へとアイデアが浮かんできてしょうがない、ワクワクしてしょうがないという人は僕の周りにもたくさんいます。

そういう方たちと妄想をふくらませて話しているだけで楽しくて刺激になります。セルフイメージが高い人ほど、あれもできる、これもできる、と「できること」の範囲がものすごく広くてレベルが上がっていくので、選択の幅も多い。だから際限なく発想が広がって、止まらないのです。 

でもビジネスの成功は、それだけではダメなんですよね。という話を、偶然にも複数のポッドキャストやWDSの講演で同時多発的に聞きました。(何かのメッセージ…? 苦笑)


夢想家のビジョンを理解し、それが実現できるようにサポートする、あるいはガッチリパートナーシップを組む実務家がいることが重要なんだと。

その妄想が、妄想に終わらず、現実のビジネスプランとして成り立つのかどうかの調査や分析、実行へ向けて必要な資金や人的資産の割り出し、プロジェクトをブレイクダウンして、ひとつひとつにマイルストーンを設定し、さらに小さなタスクに落としこんで計画通りに進んでいるかどうか、管理をしていく実務家。

夢想家はともすれば猪突猛進。脇目もふらず、前に前に突進していきたくてしょうがない。その猛進力は事業の成功に絶対不可欠ですが、それが「盲信力」になってしまう場合もある。せっかくのアイディアがうまくいかない時って、盲信から猛進してしまって、タクティクスがまったくない時に起こりがち。

自分の時間も、皆の時間も、そして資金も限られているわけだから、無駄なく猛進したいですよね。だからこそ、はやる気持ちをグッと押しとどめて、人的・経済的リスクを最小限にすることって大事なのだと再確認。


もちろん個人で事業をしている場合には、その役割をひとりが両方こなさないとなりません。だからこそ仲間も必要だし、自分自身を多方面から鍛えていくことが大事。自らの強さ、弱さを理解し、夢想と実務、勇気と慎重、楽観と悲観、どっちに偏りやすいのかの「癖」も知っておく必要があります。

でもね、まずは何はなくとも「夢を見る力」なんだと思います。それがないと、何も始まらないですからね。