今日は、月イチのトレーダージョーズへの買い出しに行ってみましたが、
NYやLAとは違い、ど真ん中のテキサスは、
厳しい態勢が始まっているとはいえ、
まだまだ、何でもそろって、ホッとしました。
アメリカ人、とくにテキサスなんかでは珍しすぎるマスク姿も、
この通り。
ひとり発見♪
ロックダウン、だったり、
ソーシャル・ディスタンス、だったり、
初めて使われるような言葉がニュースに飛び交い、
緊張感がどんどん高まっているアメリカです。
こういうのを見て、
「何を恐れているのだろう?」という方もいます。
大げさに、騒ぎすぎ。
アメリカ、意外に有事に脆弱、とか。
どうなんでしょうね、
何をどう見るかは、人それぞれですが、
最悪の事態にも大事に至らないようにする、
徹底的な「危機管理」
だと思うのですよね。
だから、皆も、おとなしく協力するし、従うし。
リーダーたちにとっても、初めての事態。
初めての事態の専門家なんて、いやしないのだから、
とりあえずこれでやってみよう、とリーダーたちが言うのなら、
まずは、それに従ってみよう、と言うことだと思います。
でも、そういうのも、お国柄、文化が出るものなんでしょう。
今朝、見た記事で、面白いことを読みました。
「BLOGOS」に転載された内田樹さんの記事なのですが、
彼は、2年前に「人口減少社会の未来学」という本を編集、出版。
内外の論客たちとの共著のテーマと、今回のこととで、
共通点があるというのです。
人口減少は、確実に来る大きな問題、課題なのに、
日本人には、まったく響いていない様子。
今回のことの全体に漂う呑気さも、すごく似ているね、というのです。
批判としてではなく、単に比較文化的な考察として。
突き詰めていくと、こういうことだと思う、という表現に、
あー、自分が感じていた違和感、これだーと納得がいきました。
<引用>
僕たち日本人は最悪の場合に備えて準備しておくということが嫌いなのです。
「嫌い」なのか、「できない」のか知りませんが、
これはある種の国民的な「病」だと思います。
起こりうることを細かく想定して、
そのひとつひとつに、対応策をあらかじめ考えておくアメリカとは対照的で、
危機管理、そのものが、キライ、嫌なのだというのですよね。
うん、今回も、何度かメルマガなどで、「危機管理」の話をしているのに、
「恐れで行動するのは違う」とか、
ちょっと、関係ない話を織り交ぜたコメントをいただいたりしています。
その気持ち、もちろん私もわかるのです。
愛と怖れ論は、コーチングの基礎知識ですし。
でも、なぜ、わかるんだろう、なぜ、嫌なんだろう、
なぜ、最悪を想定するのが、そんなに不快なんだろう?
と、突き詰めていくと、この言葉に行きたりました。
「縁起でもない」
おおぉぉぉぉぉ〜、これだよ〜
だからなんだよ〜と、ひとり納得。
思考は現実化する、っていう法則にあてはめて、
最悪のことなんか想定したら、
その想定したことが、叶っちゃう 気がするのかもしれない。
だから、考えたくない、見たくない、想像すらしたくない。
ましてや、どっぷり入り込んで、対策なんか考えたくもない。
だって、悪いことが起きるじゃないか〜
ってことかなあ、と。
子どもの頃から、そうやって口をふさがれてきたのですよね。
「そんなこと、言うもんじゃありません!
もう、この子ったら、縁起でもない!」
そりゃあ、のんきに楽観的に、放っときゃ、いつか解決するべ〜
とソファでネトフリ見てられれば、楽でいいのだけれど、
でも、私も、仮にも社長という役割をずいぶんと長くやったので、
そんなこと言ってると、軽く窮地に陥るのを知っています。
一家の主として(いちおうね)、守るべきものが、ある。
だからこその準備や備えであって、
愛とか、怖れとかとは別次元の世界の話なんです。
いくつかの想定できるシナリオを思い浮かべて、
シナリオ(1)の場合の、プランA、プランB、プランCと考える。
シナリオ(2)の場合の、プランA、プランB、プランCと考える。
というようなことが、経営には常に要求されました。(ます。)
今回の場合も、同じこと。
3月末で収束に向かうのか、4月末まで続くのか。
5月末まで続くのか、あるいは
7月末まで続くのか、年内なのか、年を越すのか…
それによって、今、やるべきことは怖いくらいに変わります。
それを想定して(無理やりね)準備を始めようね、って話です。
さんざん考えて、時間使って、対処して、
で、軽〜く3月末で収束しちゃったら、
費やした時間が無駄!
って考える人が、少なからずいるのですが、
そうじゃないんですけどね…(涙)。
それは、たまたまラッキーだったってこと。
そんな、ギャンブルみたいな人生、
それこそ「怖い」ですよね(笑)。
大事に至らないことを祈るのは、当たり前。
早期解決に、自分もできることをするのも、当たり前。
最悪とは何かを想定して、予防策に走るのも、
同じように当たり前。
それは、恐れからではなく、危機管理から、です。
「用心する」とかいう、内容のない言葉ではなく、
「対処する」という、行動を伴う言葉を使わないと、
瞬発力は生まれないかもしれません。
大きな波が来るときに、
波打ち際で砂の城を作って遊んでいたら、どうなるか。
そう、今、ここで警戒し、対処しなくてはいけないのは、
ウイリス感染の話ではないのです。
その後にやってくる、世界恐慌レベルの、経済危機。
リーマンショックをはるかに上回る規模で、我々を飲み込んでいきます。
その波は、もう始まっています。
連鎖の波が押し寄せて、他人事としてのんびりしていられる人など、きっとない。
そういう識者さんの言葉が、やっと本気で腹落ちしてきています。
なんの因果か、こんな時期にフィナーレを迎えようとする
「未来創造ダイアリー」の参加者さんたちとも、
今、そんな話をしています。
4月1日にご案内を開始する第2期の皆さんとは、
いったいどんな3ヶ月を過ごすことになるのかな。
今から、ドキドキしちゃいますね。