まあ、こういう事態を「有事」というのでしょうね。
有事(ゆうじ)とは、国家や企業の危機管理において
戦争や事変、武力衝突、大規模な自然災害などの
非常事態を指す概念。
対義語は平時あるいは日常時である。(Wikipedia)
こういうことが、あると、ますます日常に散らばる
「小確幸」=小さいけれど、確かな幸せが身に染みますね。
アメリカでも、初の死者が出たりして、
少し緊張感の度合いが上がっています。
買い占めも進んでいます(涙笑)。
こういうときに、人々が忖度して「自粛」することに対して、
生理的な嫌悪感というか、憎しみとすら言っていいほどの
ドロドロとした感情が湧いてきてしまう私は、
実は、ほぼ「PTSD状態」なのかもしれません。
元をたどると、2001年、ハワイ時代の記憶です。
9.11のあの事件のあと、ハワイは壊滅状態に追いやられました。
割とすぐに戻ってきたアメリカ人観光客で息を吹き返したところも多い中、
日本人は、本当に長いこと、戻ってこなかった。
編集長として、新任社長として、大赤字の会社を引き継いだばかりで、
スタートアップだから会社の資金なんて、最初からマイナスで、
素人社長が持ちこたえられるわけもない。
追加の投資に、何度も株主に頭下げ、
それでも給与分が少し足りないときは、
自分の給与を、遅配して調節…
つぶれたビジネスからは、売上げの回収もできず、
支払いから逃げ回る広告主を待ち伏せして取り立てしたり、
払え、払わねーで、カフェで怒鳴り合いの喧嘩したり…
そんなタイプじゃないのに、よくやったよね(遠い目)。
数年して、やっと回復してきたな〜、
街の皆も、なんとか持ちこたえたね〜
と思った瞬間、SARSで自粛の波が来て、号泣。
「我々、皆、普通にハワイで暮らしてるんだけどな〜」
日本人観光客の自粛キャンセルの話を聞く度に、
無力感やら、憤りやら、ジリジリとした思いでなんとも言えず、
わけもなく涙が滲んだりもしたものです。
横見て、遠慮して、石橋を叩いても渡らないところ、
もう、ほんと、大嫌い。
そんな風に恨みがましく思っていました。
だからね、なんか今回のことで、
日本行きを意地でも止めたくないんですよね(苦笑)。
でも、意地はってもしょうがない。
私が最優先すべきは、アメリカに無事に帰ってこれることなので、
1〜2週間、様子見てから、決めようと思います。
忖度ゆえの自粛じゃなくて、家族(相方と犬)が最も大事だから、
決断の基準も、シンプルです。
でもまあ、それが自粛の正体なのかもしれないから、
表面的に判断して、恨んでもしょうがないやね、と今はわかる。
私が今、こうしてあるのは、17年もの間、
あまちゃんの私を荒波の中でもみまくってくれた
ハワイのおかげです。
↓ 2010年頃の写真。ノースショアのモクレイアにて。