セッションしてると、こんな言葉が聞かれます。
いずれも、40歳過ぎの、ときに50歳過ぎの、方からなんですが、
「母親には、会社辞めたこと、まだ言えてないんです」
「母親に、夫婦の問題を相談したんですが、離婚は止められました」
「母親が、今の彼氏との交際、反対するんです」
へ〜、親って相談する存在なんだ〜、というのが
私の素直な感想。
私は子どもの頃から、「事後報告」主義でして、
「自己決定」主義でもあり、
もちろん、だからこその「自己責任」主義も貫いてきた気がします。
辛いこと、たいへんなこと、面倒なことも、
耐性が低いのか(笑)我慢することがなかなかできずに、
やめる、逃げる、変える、を徹底せざるを得なかった。
親に相談したって、何ひとつ解決しないし、
そもそも、親は自分の苦労なんか、全然知らないし。
お金がどうしても必要なときだけ、
うまく立ち回っていたかもしれません(苦笑)。
皆、相談、という言葉を使ってはいるけど、
実は、本当に求めているのは「許可」なんですよね。
仕事を辞めたことに対する、理解。
離婚の意思に対する、同調と慰めと無条件のサポート。
あるいは、ひとりの人格としての、判断の尊重。
リスペクト、というのも含めての、大きな意味での、許可。
でも、いい歳になったのだから、もうそれは不要なんですよ。
心配かけたくない、なんて言いながら、
実は、案外、自分の方の「甘え」なのかもしれない。
自分のことは、自分で決めていい。
保険をかけるみたいに、親の許可を求める行為は、
もう要りません。
って、私が勝手に決めていいのかな?(笑)
親子関係とかって、まあ家庭それぞれに違うので、
その家なりの「無言のルール」があるものですが、
20歳過ぎれば、人道的にも、もう独立し、
自分のことは、自分でなんでもできるわけです。
未成年みたいに「保護者の同意」を引きずっているのは、
さて、いったいどっちなんだろう?
親なの? 子どものあなたなの?
人は、変えることはできませんが、
自分の態度や言動を変えることで、
相手も「鏡」となって、自然と変わっていきます。
だから、まずは、あなたから。
「私は、もう大人」
「私は、もう自分のことは自分で決めていい」
「親には、もう、相談しなくてもいい」
「私は、自分の責任は、自分で取れる」
そう決めて、
親を「心配」から解放してあげてはいかがでしょう?
面倒な関係に縛り付けているのは、
案外、あなたの方かもしれません。
これ、再読です。
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