よく毎日ブログ書けますね~とか言われますが、世の中には一日何度も更新しているブロガーさんもいらっしゃいます。
日記ブログはカンタンなのですが、読む人のためになる内容を書こうとすると、素材そのまんま放り投げるわけにもいかないし、時間もエネルギーも技量も必要になってきますね。
もちろん日記ブログにも読むべき価値のあることが書かれているものもたくさんあります。その価値って何かと言えば「情報」ですよね。
よっぽどのファンや近い友だちでもなければ、単なる日記を見せられても心動かすことなどありません。そこに何らかの役に立つ、使える情報が入っていたりするから、皆、忙しい中で、「やっぱりあのブログも見ておかなきゃ」と時間を割いてくれるのだと思います。
ブログ記事制作はどうやったら時短できるのか
検索によって、まったく知らない方から見つけていただける可能性のあるネットの記事ですから、なるべく価値のあることを書こうと思うと、どうしても時間がかかってしまうことも多いです。
プロは15分で書くんだ~みたいなことを言っているブロガーさんもいたりしますが、以前やってた日記っぽい、ひとことブログはいいのですが、今のパターンだとやっぱり1~2時間はかかります。
皆、どうやってるのかなあと気になるところではありますが、そんな折り、僕がリスペクトするバーチャルメンターのマイケル・ハイアット氏が、こんなテーマでポッドキャストを発信してくださいました。
「ブログ記事を70分以下で書く方法 ~コンテンツ制作のためのステップ・バイ・ステップガイド~」
タイトルもシャープで参考になりますし、このページには、共有してもらうための親切な工夫がふんだんに含まれています。
ポッドキャストなのにビデオ版もあるし、まとめもあるし、全セリフ書き起こしもついています。
本気のリーダーたちは、どこまでも進化し、他者の良い所を貪欲に取り入れ、実験してみて役に立たないと思えば、どんどん変えていきます。
そして、いつもGive & Give & Give。まずは与えよ。
こういう見本が目の前にあるのは、とても有り難いことです。
彼がMC役と楽しく会話しながら紹介した10のステップについて、簡単にご紹介しましょう。
ステップ1: 投稿の前日から始める
これはアイディアを貯めておく、ということ。そして、明日何を書くかを前日におおよそ見当をつけておけば、寝ている間にも潜在意識が考えておいてくれるのです。
よし書くぞ、と思って、いきなりインスピレーションが降ってくるのを待つなんて無理。ブログネタは無数に貯めておいて、書く前日にはコンテンツの中身を考え始めること。
僕もEvernoteやWordPressの投稿一覧に、合計すると100近いブログネタがメモ書きされています。おおまかにあらすじも決めてあるものもあるし、なぜそれを思いついたのかをメモしてあるものもあります。
必ずしも書こうと思っていたネタを書きたい気分になれない時もあるので、こうやって多数のネタの元が用意されていると、とても便利ですね。
ステップ2: スキマ時間を利用せよ
マイケル・ハイアット氏もジョギングする人なので、走っている間にふっとアイディアを思いつくことがあるのだそうです。全身の血が巡り巡って、脳の働きが活性化するのと、動的なことに意識が集中することで、探していた答えがポッポッと意識の表層に浮かんでくるようなのです。
僕もハワイのアラワイ運河を走っている時に、しょっちゅうそのような体験をして、忘れないようにブツブツとつぶやきながら帰ったこともあるほど。シャワーを浴びている時とか、通勤の途中とか、意識をそのことに集中していない時に限って、降ってくるんですよね。潜在意識の働きってスゴイなあと思います。
彼は、ジョギングから戻ったら、すぐにメモをするか、時にはスマートフォンのEvernoteアプリにボイスメモを吹き込んでいるようです。簡単なメモでは収まらない、かなり長めのインスピレーションが降りてきた時は、立ち止まってしっかりとしたボイスメモも取るそうです。
ひとつ気をつけたいのは、僕も何度も経験があるのですが、その瞬間は素晴らしいアイディアに思えたりもするのに、あとで読み返してみると、なんだっけ、これ?となったり、すっかり色褪せて見えてしまったりするものも多いということです。思いついた瞬間の「熱」みたいなものも、一緒に留めておけると良いですね。
ステップ3: ネットの誘惑を断つ
リサーチでインターネットが必要なことも多いでしょうが、ここから先は、とにかく「集中をする」ための方法論になってきます。70分でぎっしり内容が詰まったものを完成させる習慣を作るなら、これは必須ですね。
ネットが断てるなら断つ。どうしても無理なら、「スマホのお知らせ機能をオフにする」。そしてFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアも閉じる。
以前、ブログに書きましたが、強制的に一定時間、ソーシャルメディアにアクセスできないソフト「Anti-Social」の威力は絶大なので、集中してデスクワークをしなくてはいけないことが多い方は、安いものなので導入されてみると良いかと思います。僕はこれで昨年、100時間くらいセーブできたような気がします。
⇒ 「インターネットアクセスを強制的に一時停止するソフト「Freedom」で自由を手に入れる」
ステップ4: BGMを賢く利用する
無音の状態というのは、案外ノイズが気になってしまうもの。だから、音で音を消すという積極的消音が集中度を上げてくれるようです。
僕も数年前から、スタバやコーヒーショップで本を読んだり、書きものしたりする時は、iTunesラジオでクラッシックを流すようにしています。ボーカルの入ったものは、どうしても聞き入ってしまいますが、インストルメンタル系は最適です。
マイケル氏がシェアしてくれたのは、なんと映画のサウンドトラック音楽。ストリーミングサービスの「Spotify」に作ったプレイリストを公開してくれていたので早速利用してみましたが、これはすごく良いです!
選曲もとても良くて、新しい発見でした。ボーカル入りでもない限り、わざわざ映画のサントラをお金を出して買おうとも思わなかったりしますが、ストリーミングサービスなら気楽に利用できて良いですね。
もともと映画のセリフや流れをじゃましないように作られたBGMなわけで、クラッシクよりもさらに静かで落ち着ける気がします。
ステップ5: タイマーをセットする
マイケル氏は、僕よりも年上の方ですが、ひじょうにオタクが入った方なので(笑)、アプリやガジェット系にやたらと凝ります。リーダーシップ、生産性というところが専門分野なので、自分を実験台にいろいろ試してきた結果を披露してくれています。(無料レポートで、自分が使っているツール全集を提供しているほど。)
タイマーを使って時間を測りながら、70分にこだわってチャレンジすることで、習慣化するし結果もついてくるということだそうです。
僕も以前、タイマーを利用した集中法について書いたことがあります。25分という時間を最高の濃度で集中し、間に5分の休憩を入れて何度か繰り返す「ポモドーロ・テクニック」です。これは効果絶大ですので、ぜひ一度、お試しを。
結局、生産性を上げるには集中することなのかな。おすすめツール3つ+オマケ
ステップ6: テンプレートを使う
構成をそのたびに考えたりするのはたいへんです。必勝パターンみたいなものを見出して、そのパターンをテンプレートとして利用しましょう、とお話しています。
タイトル、見出し+イントロ、見出し+ストーリー、見出し+問題提起、見出し+解決策、関連記事、とか、例えばそういうことかな、と思います。
ステップ7: 書くことに専念する
ちょこちょこ戻って校正したり、言葉を選びなおしたり、リンクを貼ったり、写真を入れたりしないで、ただひたすら「書く」。それを30分で終えろ、と言っています。
普通、書くのに時間かかってしまいそうな気がしますが、実は文字をタイプしている時間なんて、そんなものかもしれないですね。
あとの時間は、装飾を考えたり、写真を選んで入れたり、リサイズしたり、リンク貼ったり、ブログならではのことをいろいろしてるんですね。そんなの後からまとめてやればいいんだから、とにかくまず大事な書くってところを終わらせちゃえってのが、彼の主張です。
思い当たることばかりなので、今日から、それを実践しています。
ここまで書くのに20分…。
ステップ8: 編集してフォーマットする
書き終えたら、今度はライターから「編集者」に頭を切り替えて、誤字脱字のチェックをし、全体がスムーズに流れるように書き直し、必要なフォーマットを加えていきます。
ここで大事なのは、「完璧主義に陥らない」ということだそうです。
完璧なんて、どこにもありゃしない。誤字脱字も、誰かが教えてくれるし、って、こんな先輩に言っていただけると嬉しいですね(笑)。日本語にはスペルチェッカーがないし、漢字の変換という手間があるので、そこでミスしてしまうことって、たくさんあります。
でも、ブログは後からいくらでも直せるんです。大事なのは、何が書いてあるか。どう分かりやすく書いているか、です。
ステップ9: 写真を入れ、SEO対策を施す
やっとこさ、ここで写真かって感じでしょうか。
まあどんなブログかによって、ここは様々だと思います。まずは写真ありきの日記ブログや、レポート記事みたいなものもあるはずです。ない写真にキャプションつけられないしね。
彼のような、そして私のようなタイプのブログを書いている人にあてはまることで、イメージをふくらませるための頭のアイキャッチ画像を選ぶ、という意味です。これがソーシャルメディアに出て行って、人を惹きつけていくわけです。
僕なんか、抽象的な話ばかりだし、ウェブプロデューサーさんからのアドバイスで「上野さんの撮った、ハワイやLAのきれいな写真でいいです」という言葉を信じて、開き直っています。ストックフォトも本格的なものを買うと高いです。さらに意味なんて見出そうとしたら、写真の選択に何十分もかかっちゃいそう。
ネットから好きなようにコピーしてきてる人は、最近、悪質な訴えを起こす人もいるらしいので、気をつけましょう。
SEO対策とは、タグ入れたり、メタタグ入れたり、そういうことです。ちょいとテクニカルな側面ですが、これも大事ですね。
ステップ10: プレビューで最終確認
最後に、編集の過程ですでにやっていることとは思いますが、プレビュー画面で、本番アップ前に最終確認しましょう。以上。
ああ~、急いで書いたら、ちゃんと30分で書けました! そっか、やればできるのか。
僕もフリーで、他に仕事を振ってくる人もいないし、プレッシャーが全然ないので、時に何時間もひとつのブログにかけちゃったりするのです。気づいたら、今日一日、何やったんだっけ?って途方に暮れたりすることも。
これからは、70分ルールを自分に課して、頑張ってみます。
マイケル・ハイアット氏のポッドキャストは週一のアップデート。MC役の方も素晴らしいし、ふたりの掛け合いが大人で楽しく、そして勉強になります。英語の勉強にもなりますので、ぜひお聞きになってみてはいかがですか?
おまけ
下記のおふたりは、お若いけれど本気のブロガー。炎上しようがお構いなしの強い精神力と独自の視点で人気です。叩かれることも多い方々ですが、いやいや負けてませんから。どちらも良書だと思います。ブログで成功したい方は、「覚悟」を学ぶという意味合いからも、読んでみると良いと思います。