フリーになって10日。10の変化をまとめてみた(後編)

フリーになって10日の変化。自分でも興味深かったことを10個ほどまとめてみました。
 ⇒1から5までをまとめた「前編」はこちらから。

6.毎日予定を入れたくなってしまう

以前は常に会社で人に囲まれていて対話も適度にあったのですが、これだけなくなると、「社会に対して何もしてない感」が芽生えてきます。最初は会社をさぼっているような錯覚が罪悪感を生んでいる、と思っていたのですが、実はもう少し大きな話で、この「社会に対して何もしてない感」が、イケナイことをしている気持ちを起こさせることに気づいてきました。

もうひとつは、「世間から隔離されている感」がいくばくかの寂寥感を生み出していて、いくらひとりが好き、とは言っても、終わりのない隔離は辛いもの。マズローの言う所属欲求を満たすために、自分が何かに属している証拠がほしいのでしょうか。

そんなこんなで、外の世界とのつながりを求めて、ついつい「人との予定」を入れて、出かける必然性を感じたくなってしまうようになりました。前は週末ずっと家にべったりしていることが幸せだったのになと不思議です。

7.お腹が空かなくなった

原稿制作や調べ物に集中していると、とにかく時間の経つのが早くて驚きます。あれ、もう昼? あれ、もう夜? みたいな感じ。会社と違って集中が容易く、そして深く入り込める恵まれた環境にいるので、その分、時間が早く過ぎる気がするのでしょうか。

僕の場合は何時間、原稿を書いていても飽きない。デスクワークが辛くて、ということがあまりないので、ついつい机に座ったまま全然動かずに数時間経過、という状況が発生しがちなのです。だからなのか、お腹も空かない。

じゃあ食べないのか、というと、イベントレスな日々なわけだから、食事を作ること、食べること、食べながら、ちょろっとTVなど見ちゃうこと、というのは、一日の中で大切な「区切り」であり、イベントに近いできごとでもあるのです。

って書きながら、なんか悲しくなってきたので(笑)、早くそうじゃない毎日になるようにしたいと思います…。

8.早寝早起きを止めた

振り返ってみると、会社に行っている時は、心身が常に緊張状態にあったように思います。予定がいつもあって、やるべきことがいつもあって、行くべき時間に行くべき場所があった。だからこそ、わずかな自由時間を惜しんで読書をし、インプット・アウトプットの最大化を常に心がけていました。一秒足りとも無駄にしないようにと自分を戒めてもいました。

同居人に集中を妨げられないように、どんどん早起きになって、4時半に目覚ましをかけても、それより早く自然に目が覚める日々。当然夜は10時を回るか回らないかという時刻には眠くなり、吸い込まれるように深い眠りについていました。

そんな緊張から自分を少しだけ解放してあげたいと思って、睡眠時間を少し長めにし、起床時間を少し遅目にするということをしてみました。まだまだ「もったいない感」があって、なかなか長い睡眠時間を確保するのが難しいのですが、最近は、6時台に起きるようになっています。やること満載なので、夕食後もデスクに向かい11時~12時まで起きている毎日です。自分にとっては、やや革命的なできごとです(笑)。

9.フェイスブックばかり見てしまう

メールがあまりにも来ないので、人とのつながり感が欠乏しているのか、その分フェイスブックを見る時間が増えています。それはそれで原稿書きや調べ物の合間の良い息抜きになっていて、友人らの上げてくれるキレイな写真や言葉が気分をリフレッシュさせてくれます。ほんとにそういう友とつながれていることがありがたいです。

会社にいる頃は、あまりスキマ時間もなくて、フェイスブックも「ブラウザのタブを開いた瞬間に画面に出ている人たちの分だけ見る。スクロールはしない」という決めを自分で作っていたこともありました。今は制限を外し、見たいだけ見るし、コメントもするし、毎日3回くらいポストもしています。

 ただ、無制限に見ないようにしないといけません。実はソーシャルメディアを一定期間、遮断してくれるソフトウエアをインストールしてあります。ネットのアクセスを強制的に一定期間切ってくれるソフトとのバンドルで導入。でも調べ物をすることも多いので、まだあまり使いこなせていません。

これについては、また改めて記事にします。

10.服装が変わった

もともとオーナーからしてカジュアルな服装を好む会社にいたので、社長ではありながら、下はジーンズか細身のチノパンツ。上も長袖のTシャツや色柄モノのシャツという日がほとんどでした。

しかしフリーになったら、そのカジュアル度がまた一段と上がり、ジーンズにTシャツ、短パンにTシャツ、靴はスニーカーでウロウロ出歩くようになりました。ジーンズも細身。Tシャツも襟ぐりが広いもの。さすがにこれで会社には行けないし、行かなかったな、というスタイル。

前いたビーチ沿いの街よりも気温が数度高いこともあるでしょうし、たまたまここ数日、本当に暑かったということもあって、一気にスタイルが変わりましたね。アイロンがけが必要な服は面倒だし、滅多に目がいかなくなりました。

経費を最小限に保ちたい今、近所のH&Mが頼もしい味方です。

1カ月経った頃にまた少し振り返ってみたいと思います。