ワークショップはとても面白かった。
言葉を変えれば一瞬で自分が変えられるよ、という話をして、いくつか例を上げてみせた。
そしてその後、皆で他のテーマでシェアリングをしている最中、「許せない」という言葉を使う参加者がいたのを、隣の方がすかさず聞いて「許さない」なんだよね、と言った。
僕も気づいて同じことを重ねて言っていた。
許せない、と言った瞬間、それは決定的に変えることのできない事実のように見えてしまうけれど、「許さない」と言い換えてみると自分がコントロールできることに変化する。
NLPのLは言葉のことだから、プラクティショナーは皆、言葉に敏感だ。「せ」と「さ」の違いが、心の中で大きな違いを生んでしまっていることを知っているから。そしてそれが瞬時に変えられることも経験している。
僕らは無意識の内に上記のような言葉遣いをして、Limiting Belief(リミティング・ビリーフ)という、自らを縛る概念を自分の中に創りあげている。
自分の言葉の主語が「自分」でない時は気をつけよう。
自分の言葉が「能動態」でない時はもっと要注意。
ワークショップでこの言葉を繰り返した。
時間がなくてできない、ではなくて、それをやるために「私が」優先事項を整理して時間を割くことを「選択していない」と言えば、やれるようになる。選択すれば良いだけだ。
それでもできない時は、自分がやろうとしない理由が他にある。
例えば「やり方が分からない」「やることはわかるけど、順番がステップが分からない」あるいは「失敗するのが怖い」。
僕らの潜在意識は、僕らをだます天才。いったいどれだけ自分も騙され続けてきたか…。
いや、これでさえも自己責任にしっかりと転嫁して、いったいどれだけニセの言い訳を作って、やるべきことをやらずに避けてきたか…というのが正解。
もう避けません。逃げません。
自分の人生に全責任を負うことを覚えると、気持ちがはるかに楽になり、身体もそれにくっついてスイスイと動くようになっていくようだ。