コーチングのセッションしてて、楽しいな~、ありがたいな~、と思うのは、クライアントさんから、たくさんのことを教えていただけることです。
セッションを通じて、自分が知らない世界をたくさん見せていただいて、自分では絶対にリーチできなかったなと思う分野のことを教えてもらって、自分の世界をどんどん広げられている今が、最高に楽しい。
「え、あんたが教える立場じゃないのかよ」と突っ込まれそうですが(笑)、私は全知全能の神ではないので、何もかもを知っているわけがありません。
しかも私はコンサルタントじゃないので、基本、コーチングのセッションでは、
「教えません」
クライアントの意識の底に沈むものを引っ張り上げる役目をしているだけ。
そして、彼らに必要な答えを「自分で見つけられるように」導くだけ。
でないと、24時間、ずーっとついていてあげないといけない人になっちゃう。
それは、コーチングとは「真逆」の世界ですよね。
めざすのは、あくまでも「自立」ですから。
(やるのは自分なので、依存したい人はガッカリするから来ないでくださいね)
ただ、自立にいたる過程において、自転車の補助車みたいな存在になって、答えに近づけるように伴走します。
ビジネスの話をすることが多いので、分野が「ビジネスコーチング」になることは多いですが、それとコンサルとの境界は、私はちゃんと引いていたりします。
私のクライアントさんが、難しいことにも挑戦し、発信力をバリバリに高め、自らを商品としてサービスをガツン!と立ち上げられたりしているのは、「コーチング」の力なんですね。
何はなくとも、「メンタル」だから。
大人だろうがなんだろうが、再起動はいくらでもできると信じていますが、やっかいなのは、長く生きてきちゃったがための、曲がったプライド。
自己流が身についてしまっていて、なまじそれで「うまくやってきた」と思いこんでいることから、今さらやり方が変えられないことも多いんですよね。
人のアドバイスを馬鹿になって、そのまんまやってみる、ということができなかったりする。
まあ、自分もしょっちゅうです…(痛)。
歳取ると衰える、とか言いますが、それは決して能力じゃない。
実は謙虚さ、というものがなくなっていたりするのですよね。
プライドと、自信があることとは別。
自信がないのと、謙虚なのも、どうやら別。
本当に謙虚な人は、柔軟性も持ち合わせているものです。
うまくいかないとき、「ノウハウ」の問題だと思いこんでしまうことも多いんですが、たいていは「メンタル」の問題です。
ノウハウなんて、その辺に転がってるんです。
自分のマインドセットが否定しているから、盲点になって見えていないだけです。
自己流に陥って迷路にはまり込んでいる方は、プライドをかなぐり捨てて、一度、「やりたくないこと」や「やってはいけない思っていること」をやってみると良いと思います。
この本は、そういう方にこそ、おすすめなんですが、どうも自分ごとに落としずらいようではあります。
簡単に書いてあるのですが、実は深すぎて、何度か読まないとダメなのか。
セッションで指摘すると、あー、こういうことを言うんですね~と、ハッとされることが連続している今日この頃。
だからこそ、客観的に自分を見てくれる人の存在が必要なんですよね。